
としかつAIを使った小説の書き方って、この歳からでも覚えられるのかな。
AIに書かせたら自分の作品と言えるのかも不安でねえ。



大丈夫です。
AIは「書いてくれる機械」ではなく「一緒に考えてくれる相棒」として使うと、50代・60代からでも1本書き上げられますよ。
筋や気持ちはご自身で決めて、言葉を整えるのをAIに手伝ってもらいましょう。
AIを使った小説の書き方は、何を書くかを自分で決めて、言葉づくりをAIに手伝ってもらうのが基本
手順は書きたいことを1行→質問してもらう→人物→あらすじ→場面ごとに下書き→推敲の6つ
ChatGPTは無料プランでもふだんの文章のやりとりに回数の上限がない(悪用防止の制限はある)
人が創作的に加筆・修正した部分は、通常、著作物と認められる=自分の言葉で加筆・修正するのが大切
AI講座を受講中の筆者が、OpenAIの公式ヘルプ・利用規約、文化庁の資料、カクヨムの公式のお知らせを開いて確かめてまとめました。
この記事を読めば、今日から短い小説を1本書き始める段取りがそろいます。
AIで小説を書くときの考え方
AIで小説を書くときにいちばん大事なのは、AIに丸ごと書かせるのではなく、書きたいことをAIに引き出してもらうという考え方です。
AIは、アイデアを広げる・設定の抜けを見つける・文章を読みやすく整えるのが得意です。
一方で、どんな人生を書きたいか、読んだ人にどんな気持ちになってほしいかは、書く人にしか決められません。
AIに任せることと自分で決めること
| 作業 | 自分で決める | AIに手伝ってもらう |
|---|---|---|
| テーマ | 何を書きたいか・誰に読んでほしいか | テーマを広げる質問をしてもらう |
| 登場人物 | 名前・年齢・人柄のもとになる人 | 口ぐせや経歴など細かい設定の案 |
| あらすじ | 結末とどこで泣かせたいか | 起承転結の組み立ての案を複数 |
| 本文 | 場面で書きたい出来事と気持ち | 下書きの言い回し・つながりの整え |
| 仕上げ | 最後にどれを採るかの判断 | 誤字・矛盾・読みにくい所の指摘 |
この分け方は、あとで説明する著作権の考え方とも合っています。
50代・60代からでもAIで小説は書ける
産経新聞(2026年9月4日)では、AIの教室に通う埼玉県の52歳の会社員が、仕事のデータ分析に加えて、趣味で小説を書き始めたことが紹介されていました。
その男性は、AIを使ううちに「どんどん試してみたくなった」と話しています(出典:産経新聞(2026年9月4日))。
50代・60代には、仕事・子育て・介護・旅など、若い人にはない経験がたくさんあります。
その経験こそが小説のいちばんの材料で、文章の技術はAIが手伝ってくれます。
使うAIは無料のChatGPTから始めてよい
ChatGPTは無料で使え、無料プランでもふだんの文章のやりとりに回数の上限はないとされています(出典:OpenAI公式ヘルプ「ChatGPT Free Tier FAQ」)。
ただし、悪用を防ぐための制限はあり、ファイルのアップロードや画像づくりには別の上限があります(出典:OpenAI公式ヘルプ「ChatGPT Free Tier FAQ」)。
小説のように文章でやりとりする使い方なら、まずは無料プランで十分に試せます。
ChatGPTそのものが初めての方は、ChatGPTとは何かをまとめた記事を先に読むと入りやすくなります。↓


AIで小説を書く手順
AIで小説を書くときは、次の6つの手順で進めると、途中で止まらずに最初の1本を書き上げられます。
「定年の日に、父が初めて自分に謝った話」のように、書きたいことを1行で書き出します。
うまく言えなくても、思い出した出来事をそのまま書けば大丈夫です。
その1行をChatGPTに送り、「この話を小説にしたいので、私に質問を5つしてください」と頼みます。
質問に答えていくうちに、書きたいことがはっきりしてきます。
主人公の名前・年齢・性格と、時代や場所を決めます。
決めた設定はメモにまとめ、あとで毎回AIに渡せるようにしておきます。
「起承転結で3つの案を出してください」と頼み、いちばん書きたい案を選んで自分の言葉で直します。
結末だけは、自分で決めておくのがおすすめです。
1回で全部を書かせず、場面を1つずつ書いていきます。
自分で書いた下書きをAIに整えてもらう方法と、AIの下書きに自分で書き足す方法があり、書きやすいほうを選びます。
声に出して読み、気持ちとずれている言葉を自分の言葉に直します。
最後に、誤字や、名前・年齢の食い違いがないかをAIに確かめてもらいます。



孫に読ませたいと思っているんだが、長い小説を書き切れる気がしなくてね。



最初は、原稿用紙10枚くらいの短い話で十分です。
1本書き終えると流れがつかめるので、2本目から少しずつ長くしていきましょう。
設定はプロジェクトにまとめる
ChatGPTのプロジェクトは、関係するチャット・ファイル・指示を1か所にまとめておける機能です(出典:OpenAI公式ヘルプ「Projects in ChatGPT」)。
サイドバーの「New project(新しいプロジェクト)」から作り、プロジェクトの設定に「文体はですます」「主人公は62歳の元教師」のような指示を入れておけます(出典:OpenAI公式ヘルプ「Projects in ChatGPT」)。
プロジェクトの指示は、そのプロジェクトの中のチャットにだけ効き、毎回同じ設定を書き直さずに済むのが便利です(出典:OpenAI公式ヘルプ「Projects in ChatGPT」)。
無料プランでも使え、プロジェクトは何個でも作れて、ファイルは1つのプロジェクトに5つまで入れられます(出典:OpenAI公式ヘルプ「Projects in ChatGPT」)。
人物表やあらすじのメモをファイルにして入れておくと、場面を書くたびに設定を思い出してもらえます。
最初の1本は短編にする
最初から長編を目指すと、設定が増えすぎて途中で止まりがちです。
登場人物は2〜3人、場面は3〜5つくらいの短い話にすると、最後まで書き終えやすくなります。
書き上げた1本が自信になり、次の作品へのやる気にもつながります。
AIで小説を書くときにコピペで使えるプロンプト
AIで小説を書くときに、そのままコピーして使える頼み方(プロンプト)を4つ紹介します。
( )の中を自分の話に置きかえて、ChatGPTに貼り付けてください。
アイデアを広げてもらう
私は60代で、はじめて短い小説を書こうとしています。
書きたいことは次の1行です。
(例:定年の日に、父が初めて自分に謝った話)
この話を小説にするために、私に質問を5つしてください。
質問は1つずつ出して、私が答えたら次の質問に進んでください。
登場人物の設定を作ってもらう
次の主人公の設定を、表にまとめてください。
足りない項目は、案を2つずつ出してください。
・名前:(例:佐藤 和夫)
・年齢:(例:62歳)
・仕事:(例:元中学校の教師)
・性格:(例:まじめだが、家族には口べた)
・話し方のくせ:(未定)
・物語の中で変わること:(未定)
あらすじを作ってもらう
次のテーマと登場人物で、短編小説(原稿用紙10枚くらい)のあらすじを作ってください。
起承転結に分けて、3つの案を出してください。
結末は「(例:最後に家族が同じ食卓で笑う)」にしてください。
【テーマ】(例:定年の日の父と娘)
【登場人物】(例:父 和夫62歳/娘 美香35歳)
自分の下書きを整えてもらう
次の文章は、私が書いた小説の1場面です。
意味や出来事は変えずに、読みやすく整えてください。
直したところは、なぜ直したかを箇条書きで教えてください。
私らしい言い回しは、なるべく残してください。
(↓この下に自分の下書きを貼り付ける)
4つ目のように自分の下書きを整えてもらう使い方は、自分の作品らしさがいちばん残りやすい方法です。
AIに小説を頼んでもうまく書けないときの頼み方
AIで小説を書くと、思ったような文章にならない場面が出てきます。
よくある4つのつまずきと、頼み方の直し方をまとめました。



AIに書かせた文章は、どれも同じような感じで、気持ちがこもっていない気がするんだよ。



それはよくある悩みです。
頼み方を少し具体的にするだけで、ぐっと変わります。
下の4つを試してみてください。
| つまずき | 頼み方の直し方 |
|---|---|
| 説明ばかりで平凡になる | 「においや音など五感を入れて」「気持ちは言葉で説明せず行動で見せて」と頼む |
| 途中で設定を忘れる | プロジェクトに設定メモを入れる・場面を頼むたびに人物表を貼る |
| 長くなると話が崩れる | 1回に1場面だけ頼み、前の場面の要約を添える |
| どこかで読んだような話になる | 自分の体験や土地の言葉を1つ入れて、そこから広げてもらう |
文章が説明っぽくなるとき
「悲しかった」「うれしかった」と気持ちを説明する文が続くと、読む人の心は動きにくくなります。
「気持ちは直接書かず、しぐさや風景で伝えてください」と頼むと、小説らしい文章に近づきます。
設定を忘れてしまうとき
長いチャットになると、最初に伝えた名前や年齢が変わってしまうことがあります。
プロジェクトに設定メモを入れておくか、場面を頼むたびに人物表を貼り直すと防げます。
話がばらばらになるとき
一度に全部を書かせると、途中から話の流れがずれていきます。
「前の場面の要約」と「次の場面で起きること」を添えて、1場面ずつ頼みましょう。
どこかで読んだような話になるとき
AIは、よくある筋書きを出しやすい性質があります。
生まれた町の風景や、家族の口ぐせのような自分だけが知っていることを1つ入れると、その人にしか書けない話になります。
有名な作家の名前を出して「〇〇風に」と頼むのは、ほかの作品に似てしまうおそれがあるので避けましょう。
AIで書いた小説を人に見せる・投稿するときの注意
AIで小説を書いたあと、家族に見せたり、小説投稿サイトに出したりするときに知っておきたいことをまとめます。
著作権の考え方(文化庁)
文化庁「AIと著作権に関する考え方について(概要)」では、AIで作ったものが著作物になるかについて、次のように整理されています。
| 場合 | 文化庁の考え方(要約) |
|---|---|
| 簡単な指示でボタンを押しただけ | AIが自律的に作ったもので、著作物に当たらないと考えられる |
| AIを道具として使った | 人の「創作意図」と「創作的寄与」があれば著作物になりうる |
| AIの文章に人が加筆・修正した | 創作的な加筆・修正をした部分は、通常、著作物と認められる |
| 既存の作品に似たものができた | 「類似性」と「依拠性」があれば著作権侵害になりうる |
同じ資料では、生成を何度も試しただけでは創作的寄与にならず、結果を見ながら指示を直して試すと著作物性が認められる場合もあるとされています(出典:文化庁「AIと著作権に関する考え方について(概要)」)。
自分で決めた筋に沿って、自分の言葉で書き直していくことが、「自分の作品」と言える近道です。
ChatGPTの利用規約で決まっていること
OpenAIの利用規約では、法律で認められる範囲で、ChatGPTの出力(AIが書いた文章)の権利は使った人のものとされています(出典:OpenAI 利用規約(2026年1月1日発効))。
一方で、AIの出力を人が書いたと偽ることは、してはいけないことに挙げられています(出典:OpenAI 利用規約(2026年1月1日発効))。
同じ規約では、ほかの人にも似た出力が出ることがあると断っているので、そのまま使わずに手を加えましょう。
小説投稿サイトのルールを確かめる
小説投稿サイトのカクヨムでは、生成AIを使った作品に、使い方に応じたタグを付けるよう推奨しています(出典:カクヨム公式のお知らせ「カクヨムの小説投稿ガイドラインを一部変更しました」(2026年5月27日))。
| AIの使い方 | 推奨されるタグ |
|---|---|
| 本文の大半(目安50%以上)がAIの文章 | AI本文利用 |
| 本文の一部(目安50%未満)がAIの文章 | AI本文一部利用 |
| AIのアイデアをもとに自分で書いた・校正に使った | AI補助利用 |
コンテストや投稿サイトによってAIの扱いは違うので、出す前にそれぞれの応募規定や規約を確かめてください。
家族の実名や個人情報を入れない
ChatGPTには、会話をモデルの改善に使わせない「Improve the model for everyone(すべての人のためにモデルを改善する)」の設定があります(出典:OpenAI公式ヘルプ「Data controls in ChatGPT」)。
設定の「データコントロール」からオフにすると、新しい会話はモデルの学習に使われません(出典:OpenAI公式ヘルプ「Data controls in ChatGPT」)。
それでも、家族の実名・住所・病気のことなどは、小説の中では仮の名前に置きかえて書くのが安心です。
ChatGPTを安全に使う設定は、ChatGPTの危険性と安全に使う設定をまとめた記事でくわしく紹介しています。↓


AIで小説を書くことについてよくある質問
AIで小説を書くことについて、よく聞かれる質問に答えます。
- パソコンが苦手でもAIで小説は書けますか?
-
書けます。
スマホのChatGPTアプリでも、文字を打つか話しかけるだけでやりとりできます。
長い文章を読み直すときは、画面の大きいタブレットやパソコンがあると楽です。
- AIで書いた小説は自分の作品と言えますか?
-
文化庁の考え方では、AIを道具として使い、人が創作的に関わった部分は著作物になりうるとされています。
自分で筋を決め、自分の言葉で書き直した部分が多いほど、自分の作品と言いやすくなります。
- 無料のChatGPTで小説は書けますか?
-
書けます。
無料プランでもふだんの文章のやりとりに回数の上限はないと公式ヘルプにあります。
ファイルのアップロードなどには、別の上限がある点に注意してください。
- AIで書いた小説を投稿サイトに出してもいいですか?
-
サイトごとのルールに従えば出せる場合があります。
カクヨムでは、AIの使い方に応じたタグを付けることを推奨しています。
出す前にそのサイトの規約を確かめてください。
- AIで書いた小説を賞に応募してもいいですか?
-
賞によってAIの扱いが違います。
応募規定にAIの使用についての決まりがないかを、応募する前に必ず確かめてください。
- どのくらいの長さから始めればいいですか?
-
最初は原稿用紙10枚くらいの短編がおすすめです。
登場人物は2〜3人、場面は3〜5つくらいにすると、書き終えやすくなります。
AIでほかの趣味も広げたい方は、AI作曲をスマホで始める方法をまとめた記事もどうぞ。↓


AIで小説を書くことをきっかけにAIを学びたい人におすすめのAI講座
AIで小説を書くうちに、ほかのこともAIでやってみたいと感じた人へ、筆者が受講しているAI講座を紹介します。
独学でも続けられますが、同じ世代の仲間と教え合える場があると、途中で止まりにくくなります。
スタートAI
スタートAIは、株式会社スケールエーアイ(東京都新宿区)が運営するAIの教室で、利用者の約9割が50代以上です(出典:産経新聞(2026年9月4日))。
動画講座とオンラインセミナーのほか、月に1、2回は東京都内などで対面の講習会があります(出典:産経新聞(2026年9月4日))。
この記事の最初で紹介した、AIで小説を書き始めた52歳の会社員も、この教室の利用者として紹介されていました(出典:産経新聞(2026年9月4日))。
受講料は198,000円(税込)です(出典:スタートAI公式 特定商取引法に基づく表記)。
ほかの講座との比べ方は、スタートAIの料金を調べた記事にまとめています。↓


申し込む前に確かめたいこと
入会の前に、2時間半の無料ウェブセミナーで講座の中身を確かめられます(出典:スタートAI 無料ウェブセミナーの公式ページ)。
セミナーはZoomのライブ形式のみで、参加しても入会の強制はないと申込ページのよくある質問にあります(出典:スタートAI 無料ウェブセミナーの公式ページ)。
無料ウェブセミナーを受けられるのは1人1回までなので、パソコンかタブレットを用意して、メモを取れる日に申し込んでください。
当日の流れは、スタートAIの無料セミナーに参加した記事で紹介しています。↓


\書く楽しみをAIで広げたい人は/
Zoomのライブ配信・2時間半
参加無料・12冊のAI教材特典つき
まとめ|AIで小説を書くなら短編1本から
AIで小説を書くときのポイントをまとめます。
- AIは書きたいことを引き出してくれる相棒として使う
- 手順は1行→質問→人物→あらすじ→場面→推敲の6つ
- 設定はChatGPTのプロジェクトにまとめておくと忘れにくい
- うまくいかないときは五感・1場面ずつ・自分だけの体験で頼み直す
- 人が創作的に加筆・修正した部分は著作物と認められる=自分の言葉で仕上げる
- 投稿や応募の前にサイトや賞のAIのルールを確かめる



まずは今日、書きたいことを1行だけChatGPTに送ってみてください。
質問に答えていくうちに、物語が動き出しますよ。
人生後半だからこそ書ける1本を、AIと一緒に形にしてみてください。
\AIの使い方を基本から学んでみる/
パソコンかタブレットでの参加がおすすめ
参加無料・12冊のAI教材特典つき
- ChatGPT Free Tier FAQ(OpenAI公式ヘルプ)
- Projects in ChatGPT(OpenAI公式ヘルプ)
- AIと著作権に関する考え方について(概要)(文化庁)
- AIと著作権について(文化庁)
- OpenAI 利用規約(OpenAI 公式サイト)
- カクヨムの小説投稿ガイドラインを一部変更しました(カクヨム公式のお知らせ)
- Data controls in ChatGPT(OpenAI公式ヘルプ)
※ChatGPTの機能と規約は、OpenAI公式ヘルプと利用規約の内容です。
機能や規約は変わることがあるので、使う前に公式のページでもご確認ください。
AIを何から始めればいいか迷っている方は、シニアのAIの始め方をまとめた記事もどうぞ。↓











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