
うさみほ定年後の生き方で後悔しないためには、何から考えればいいの?
統計の数字と、人生後半に新しいことを始めた人の例から整理しました。
定年後の生き方で後悔しないコツは、「いつか」を1か月だけ試す形で今の予定に入れること
65歳の平均余命は男性約20年・女性約25年(令和7年簡易生命表)
後悔しやすいのは仕事だけ・先延ばし・つながりの減少の3つ
新しいことは書き出す→3つに絞る→1か月試すで見つかる
候補の1つにAIを入れると、趣味・仕事・人づきあいに広げやすい
筆者が2026年9月24日に、総務省・厚生労働省・内閣府の公表データと産経新聞の記事を確かめてまとめました。
この記事を読めば、定年後の時間を数字でつかんだうえで、自分に合う新しいことを1つ選んで試し始めるところまで進めます。
定年後の生き方は「20年以上ある時間」の使い方で決まる【結論】
定年後の生き方を考えるとき、最初に押さえたいのは時間の長さです。
公的な統計から、定年後に関わる数字を並べました。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 65歳の平均余命(男性) | 19.68年 |
| 65歳の平均余命(女性) | 24.52年 |
| 65歳以上の人口 | 3,624万人(総人口の29.6%) |
| 65〜69歳の就業率 | 54.5%(2025年) |
| 70〜74歳の就業率 | 36.2%(2025年) |
| 65歳以上の就業者数 | 943万人(22年連続で増加) |
65〜69歳の半分以上が働いている一方で、70〜74歳になると就業率は36.2%まで下がります。
つまり多くの人にとって、仕事を離れたあとの時間が10年、20年と続くわけです。
その時間を「なんとなく」で埋めていくと、振り返ったときに「もっと何かできたはず」という気持ちが残りがちです。
逆にいえば、定年の前後で小さく新しいことを始めておけば、後半の20年は「やりたかったこと」に使える時間に変わります。



20年は、生まれた赤ちゃんが成人するのと同じ長さ。
「余生」と呼ぶには長すぎる時間だと感じました。
この記事では、その時間を後悔の少ない形で使うための考え方と手順を、順番に紹介していきます。
まずは、多くの人がつまずきやすいパターンから見ていきましょう。
定年後の生き方で後悔しやすい3つのパターン
定年後の生き方で「こうしておけばよかった」と感じやすいのは、次の3つのパターンです。
仕事しかしてこなかった
会社の外に趣味や居場所がないまま定年を迎えると、毎日の予定が急に空いてしまいます。
名刺や肩書きがなくなったとき、「自分は何が好きだったのか」が分からず戸惑う人もいるでしょう。
平日の昼間に行く場所がないと、家で過ごす時間ばかりが増えていきます。
仕事一筋だった人ほど、「休みの日に何をしていたか」を思い出せないこともあるでしょう。
防ぐには、定年の前から仕事と関係のない予定を週に1つ入れておくことです。
「いつか」と先延ばしにした
「退職したらやろう」と決めていたことほど、いざ時間ができると腰が重くなりがちです。
体力や気力は年齢とともに変わるため、先延ばしにした分だけ選べることは少しずつ減っていきます。
内閣府「生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)」でも、学習していない理由の2番目は「きっかけがつかめない」(29.1%)でした。
「いつか」を「今月」に置き換えるだけで、動き出すハードルはぐっと下がります。
人とのつながりが減った
職場は、仕事をする場所であると同時に、毎日だれかと話す場所でもありました。
退職すると、その何気ない会話が一気に減ります。
あいさつや雑談のような小さなやりとりが、実は毎日の張り合いになっていたと気づく人も少なくありません。
家族以外と話さない日が続くと、外に出るきっかけそのものが少なくなってしまいかねません。
地域の集まりや習い事など、職場以外で顔を合わせる場所を1つ持っておくと安心です。
- 仕事しかしてこなかった → 仕事と関係のない予定を週に1つ
- 「いつか」と先延ばしにした → 「いつか」を「今月」に置き換える
- 人とのつながりが減った → 職場以外の居場所を1つ持つ
3つとも、定年の日を迎えてから慌てて手を打つより、少し前から準備しておくほうがずっと楽になります。
定年後の生き方の4つの方向
定年後の生き方は人それぞれですが、大きく分けると「働く・学ぶ・つながる・楽しむ」の4つの方向があります。
| 方向 | 向いている人 | 始め方の例 |
|---|---|---|
| 働く | 収入や役割がほしい人 | 再雇用・パート・小さな仕事 |
| 学ぶ | 新しい知識や技術を身につけたい人 | 公民館の講座・通信講座・AI教室 |
| つながる | 人と話す機会を増やしたい人 | 地域の活動・ボランティア・趣味の会 |
| 楽しむ | 好きなことに時間を使いたい人 | 旅行・スポーツ・作曲や小説などの創作 |
働く
総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」によると、65歳以上で働いている人のうち76.1%はパートやアルバイトなどの非正規の働き方です。
フルタイムで働き続けるだけでなく、週に数日だけ働いて残りの時間をほかのことに使う人も多いと考えられます。
収入のためだけでなく、「人の役に立っている」という手ごたえを求めて働く人もいるでしょう。
学ぶ
学ぶことは、ほかの3つの入口にもなる方向です。
講座に通えば人とつながり、覚えた技術は仕事や趣味にも生かせます。
1つの学びが、働く・つながる・楽しむに広がるところが強みです。
つながる
地域の活動やボランティア、趣味の会など、定期的に顔を合わせる場があると生活にリズムが生まれます。
はじめは参加するだけで十分で、役割を持つかどうかは慣れてから決めれば問題ありません。
楽しむ
旅行やスポーツ、作曲や小説などの創作は、仕事をしていたころには時間が取れなかった人も多いはずです。
「上手になる」より「続けて楽しい」を大事にすると、長く付き合える趣味になります。
- 4つのうち1つに決める必要はない
- 例:週3日は働く+週1日は学ぶ+週末は趣味の会
- 体力や収入に合わせて、配分は何度でも変えてよい
定年後の生き方を変える新しいことの見つけ方
定年後の生き方に取り入れる新しいことは、次の3つの手順で探すと迷いにくくなります。
昔やりたかったことを書き出す
子どものころや若いころに「やってみたかったけれど、できなかったこと」を紙に書き出します。
上手にできるかどうかは考えず、思いつくまま20個くらい書くのがコツです。
手が止まったら、次の問いから考えてみてください。
- 時間とお金に余裕があったら、何をしてみたい?
- 人に「すごいね」と言われてうれしかったことは?
- テレビや雑誌で見て、うらやましいと思ったことは?
- 家族や友人に残したいものは?
- 若いころに、忙しくてあきらめたことは?
お金・時間・体力で3つに絞る
書き出したものを、お金・時間・体力の3つの目で見直します。
| 見る点 | 自分に聞くこと |
|---|---|
| お金 | 年金や貯蓄の範囲で、無理なく続けられるか |
| 時間 | 週に何時間なら、ほかの予定とぶつからないか |
| 体力 | 5年後、10年後も続けられそうか |
3つとも「大丈夫」と言えるものから、まずは3つだけ選びましょう。
迷ったら、「働く・学ぶ・つながる・楽しむ」の違う方向から1つずつ選ぶと、生活の偏りが出にくくなります。
10個も20個も同時に始めると、どれも中途半端になりやすいからです。
1か月だけ試す
選んだ3つは、いきなり道具をそろえたり長い契約を結んだりせず、1か月だけ試してみます。
無料体験会や公民館の講座、図書館の本など、お金をかけずに始められる入口はたくさんあります。
1か月たって「もっとやりたい」と思えたものだけを続ければ、合わなかったときの痛手も小さく済むはずです。
最初から大きなお金を払わないことが、後悔しないためのいちばんの守りになります。
続かなかったものは「向いていないと分かった」という収穫なので、気にせず次の候補に移りましょう。
1か月の終わりに「楽しかったか」「続けたいか」の2つだけを振り返ると、判断に迷いません。
定年後の生き方と「学び」のデータ
定年後の生き方に「学ぶこと」を取り入れる人は、決して少なくありません。
内閣府「生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)」から、学びにまつわる数字を抜き出しました。
| 質問 | 上位の答え |
|---|---|
| この1年に学習したこと | 仕事に必要な知識・技能(40.1%)・健康やスポーツ(31.3%)・家庭生活に役立つ技能(23.1%)・趣味的なもの(22.9%) |
| 学習した理由 | 仕事で必要性を感じた(53.5%)・家庭や日常生活に生かす(47.8%)・人生を豊かにする(45.8%) |
| 学習していない理由 | 特に必要がない(45.5%)・きっかけがつかめない(29.1%)・仕事が忙しくて時間がない(27.5%) |
| これから学びたいこと | 健康やスポーツ(39.2%)・仕事に必要な知識・技能(38.9%)・インターネットの知識・技能(35.2%)・趣味的なもの(30.2%) |
学習した理由では、「健康の維持・増進のため」を挙げた人の割合が70歳以上で高くなっていました。
これから学びたい内容でも、60歳代では「健康やスポーツ」と「インターネットの知識・技能」を挙げた人が多い結果です。
学びたい気持ちはあっても、最初の一歩のきっかけがない人が多いことが読み取れます。
だからこそ、講座や体験会のように「日にちが決まっている場」を1つ予定に入れると、動き出しやすくなるのです。
「きっかけがつかめない」と感じている人は、次の章の準備から始めてみてください。
定年後の生き方に備えて50代からできる準備
定年後の生き方は、定年の日から考え始めるより、50代のうちに少しずつ準備しておくほうが選べる道が増えます。
お金の見通しを立てる
将来の年金の見込み額は、日本年金機構のねんきん定期便やねんきんネットで確かめられます。
受け取れる額が分かると、新しいことにいくらまで使えるかの目安が立ちます。
見通しがあいまいなまま高い講座や道具にお金を使うのは、後悔のもとになりやすいところです。
仕事以外の予定を先に入れる
定年の前から、月に1回でも仕事と関係のない予定を入れておきましょう。
退職してから一から探すより、すでに顔なじみの場所があるほうが気楽に続けられます。
家族と話しておく
定年後は、家族と一緒に過ごす時間も大きく変わります。
お互いに1人で使いたい時間と、一緒に使いたい時間を、前もって話しておくと安心です。
やりたいことを別々に書き出してから見せ合うと、重なるものと重ならないものが分かります。
スマホやパソコンに慣れておく
講座の申し込みや地域の情報、家族との連絡など、スマホやパソコンを使う場面は年々増えています。
今のうちに調べもの・連絡・写真の整理くらいはできるようにしておくと、定年後の選択肢が広がります。
定年後の生き方のヒントになる50代・70代の例
定年後の生き方のヒントとして、産経新聞(2026年9月4日)が取り上げた、人生後半に新しいことを始めた2人を紹介します。
52歳で小説を書き始めた男性
埼玉県の会社員の男性(52)は、昨年6月ごろにAI教室に入り、仕事のデータ分析にAIを使い始めました。
さらに趣味で小説を書き始め、「どんどん試してみたくなった」と話しています。
仕事の道具として覚えたことが、そのまま趣味の入口にもなった例です。
75歳で同世代の友達ができた女性
愛知県の女性(75)は今年6月に入会し、対面の講習会に初めて参加しました。
「技術的なことが何もできない」という気持ちから、何かできるようになりたいと考えたそうです。
講習会では同世代の女性たちとLINEグループを作り、「新しい友達もできて」と喜んでいました。
学びの場が、そのまま人とのつながりを取り戻す場所になっています。
- 「うまくできるか」より先にまず場に出てみた
- 仕事で覚えたことが趣味にもつながった
- 学びの場で、同世代の友達ができた
定年後の生き方で新しいことの候補にAIが入る理由
定年後の生き方に取り入れる新しいことの候補として、AI(生成AI)を1つ入れておくのはおすすめです。
自分のペースに合わせてくれる
ChatGPTのような生成AIは、分からないことを何度聞いても嫌な顔をしません。
産経新聞(2026年9月4日)の記事でも、スタートAIの栗須俊勝学長が「使う人の知能に合わせてくれる」と語っています。
若い人に聞きづらいことも、AIになら気兼ねなく聞けるのが強みです。
趣味の入口が広がる
作曲・小説・自分史・写真の加工など、1人では難しかった趣味もAIが手伝ってくれます。
上で紹介した52歳の男性のように、仕事で覚えたAIを趣味にも使えるのは大きな利点でしょう。
仕事や地域の役に立つ
65〜69歳の半分以上が働いている今、パソコンやAIを使えることは仕事の幅を広げてくれます。
町内会のお知らせや、趣味の会の案内文づくりにも役立つはずです。
試すなら、「今日の夕飯の献立を考えて」のような身近な質問から始めると、使い方の感覚がつかめます。
AIの基本は、生成AIの使い方を初心者向けにまとめた記事で紹介しています。↓


ChatGPTそのものを知りたい方は、ChatGPTとは何かを整理した記事もどうぞ。↓


定年後の生き方についてよくある質問
定年後の生き方について、よく聞かれる質問に答えます。
- 定年後の生き方で後悔しやすいのはどんなことですか?
-
仕事以外の居場所がないこと、「いつか」と先延ばしにしたこと、人とのつながりが減ったことの3つです。
どれも定年前から小さく準備しておけば防ぎやすくなります。
- 定年後に新しいことを始めるのは遅くないですか?
-
遅くありません。
65歳の平均余命は男性で約20年、女性で約25年あります(厚生労働省 令和7年簡易生命表)。
1か月だけ試す形なら、年齢に関係なく始められます。
- 何を始めればいいか分からないときは?
-
昔やりたかったことを20個ほど書き出し、お金・時間・体力の3つの目で3つに絞ってから、1か月だけ試してみてください。
- 定年後も働くべきか迷っています。
-
働くかどうかは、年金の見込み額と、仕事以外にやりたいことの量で決めるのがおすすめです。
65歳以上で働く人の多くはパートやアルバイトなどの働き方なので、週に数日だけ働く選び方もあります。
- 夫婦で定年後の生き方を考えるときのコツは?
-
1人で使う時間と、2人で使う時間を分けて考えるのがおすすめです。
やりたいことを別々に書き出してから見せ合うと、話し合いが進みやすくなります。
- お金をかけずに始める方法はありますか?
-
公民館や生涯学習センターの講座、図書館、無料体験会などがあります。
有料の講座は、無料の説明会で中身を確かめてから決めると安心です。
- パソコンが苦手でもAIは使えますか?
-
ChatGPTなどはスマホのアプリからも使えます。
最初は、人に話しかけるように質問するだけで十分です。
定年後の生き方にAIを取り入れたい人におすすめのAI講座
定年後の生き方にAIを取り入れたいけれど、1人で始めるのは不安という人に向けて、学べる場所を紹介します。
スタートAI
スタートAIは、株式会社スケールエーアイが運営するAI教室です。
産経新聞(2026年9月4日)によると、利用者の約9割が50代以上です。
動画講座とオンラインセミナーに加えて、月に1、2回は東京都内などで対面の講習会も開かれています。
筆者のうさみほもスタートAIの受講生で、入会前には無料ウェブセミナーにも参加しました。
受講料は198,000円(税込)で、入会前に無料ウェブセミナーで中身を確かめられます(出典:スタートAI公式 特定商取引法に基づく表記)。
無料ウェブセミナーは1人1回までなので、パソコンの前でメモを取れる日に参加するのがおすすめです。
料金の中身は、スタートAIの料金をほかのスクールと比べた記事にまとめています。↓


\AIの始め方を無料で聞いてみる/
Zoomのライブ配信・2時間半
参加無料・12冊のAI教材特典つき
自治体・公民館の講座
自治体や公民館、生涯学習センターでも、パソコンやスマホの講座が開かれていることがあります。
内閣府「生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)」では、60歳代と70歳以上で公的な機関の講座や教室で学びたい人の割合が高くなっていました。
お住まいの市区町村の広報紙やホームページで、「スマホ教室」「パソコン講座」を探してみてください。
まとめ|定年後の生き方は「1か月だけ試す」で後悔が減る
定年後の生き方で後悔しないためのポイントをまとめます。
- 65歳からの時間は男性約20年・女性約25年ある
- 後悔しやすいのは仕事だけ・先延ばし・つながりの減少
- 方向は働く・学ぶ・つながる・楽しむの組み合わせ
- 新しいことは書き出す→3つに絞る→1か月試すで見つける
- AIは趣味・仕事・人づきあいの入口になる
迷ったら、日にちが決まっている場に1つ申し込むところから始めてみてください。
\判断は話を聞いてからで十分/
参加しても入会しなくてよい
参加無料・12冊のAI教材特典つき
- 統計からみた我が国の高齢者(総務省統計局)
- 令和7年簡易生命表の概況(厚生労働省)
- 生涯学習に関する世論調査(令和4年7月調査)(内閣府)
- ねんきん定期便(日本年金機構)
- ねんきんネット(日本年金機構)
無料ウェブセミナーの中身は、スタートAIの無料セミナーを受けた体験記事で紹介しています。↓











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