
DeepSeekの料金は、月いくらの定額プランではなく、使ったトークンの量に応じて後から引かれる従量課金です。
課金の単位は100万トークンで、入力と出力にそれぞれ別の単価が付いています。
使えるモデルは2つで、安いほうがdeepseek-flash、高いほうがdeepseek-v4-proです。
同じモデルでも、使う時間帯によって単価が変わり、オフピークはピークのちょうど半額になります。
いちばん安い組み合わせは、deepseek-flashをオフピークに使い、前と同じ文章が再利用されたとき(キャッシュヒット)の100万トークンあたり0.003ドルです。
この記事は2026年9月21日にDeepSeekの公式サイト(公式APIドキュメント)を確認した時点の記載にもとづいています。
DeepSeekの料金は定額プランではなく使った分だけの従量課金
最初に、いちばん知りたいところからお答えします。
DeepSeekの公式APIドキュメントに、月額プランの一覧は存在しません。
料金のページにあるのは、モデルごとの単価表だけです。
公式の表現では「The prices listed below are in units of per 1M tokens.」となっています。
100万トークンあたりいくら、という形で単価が決まっている、ということです。
課金の対象は、モデルが受け取った入力と、モデルが返した出力の合計です。
- どちらのモデルを使ったか(deepseek-flash か deepseek-v4-pro か)
- 入力か、出力か
- 入力がキャッシュヒットだったか、キャッシュミスだったか
- 使った時間帯がピークだったか、オフピークだったか
この4つの掛け合わせで、単価が12通りに分かれます。
まずはその12通りを、そのまま表にします。
DeepSeekの料金表|100万トークンあたりの単価を全部並べる
DeepSeekの公式の料金ページに載っていた単価は、次のとおりです。
| 課金の区分 | deepseek-flash | deepseek-v4-pro |
|---|---|---|
| 入力100万トークン(キャッシュヒット)・オフピーク | $0.003 | $0.022 |
| 入力100万トークン(キャッシュヒット)・ピーク | $0.006 | $0.044 |
| 入力100万トークン(キャッシュミス)・オフピーク | $0.15 | $0.66 |
| 入力100万トークン(キャッシュミス)・ピーク | $0.3 | $1.32 |
| 出力100万トークン・オフピーク | $0.6 | $1.98 |
| 出力100万トークン・ピーク | $1.2 | $3.96 |
出典はModels & Pricing(DeepSeek 公式APIドキュメント)です。
いちばん高い欄と、いちばん安い欄の差は1,320倍になります。
deepseek-v4-proの出力をピークに使うと100万トークンで3.96ドル、deepseek-flashの入力をオフピークにキャッシュヒットで通すと0.003ドルだからです。
この割り算は、上の表の数字を並べたうえで当サイトが行ったものです。
金額はすべて米ドル建てで、公式ページに日本円の表記はありません。
そのため、この記事では円換算をしません。
為替でも消費税の扱いでも、支払う額が動いてしまうためです。
DeepSeekの料金が半額になるオフピークの時間帯
DeepSeekの料金でいちばん特徴的なのが、時間帯による割引です。
公式の注記は「Off-peak rates are half of the peak rates.」です。
オフピークの単価は、ピークのちょうど半分になります。
では、いつがピークなのかというと、こちらも公式に時刻で指定されています。
公式の表現は「Peak hours are 01:00 – 04:00 and 06:00 – 10:00 UTC, Monday through Friday, excluding Chinese public holidays.」です。
| 区分 | 公式の記載(UTC) | 日本時間に直すと(当サイトによる換算) |
|---|---|---|
| ピーク(高いほう) | 月〜金の 01:00-04:00 | 月〜金の 10:00-13:00 |
| ピーク(高いほう) | 月〜金の 06:00-10:00 | 月〜金の 15:00-19:00 |
| オフピーク(半額) | 上記以外のすべての時間 | 上記以外のすべての時間 |
日本時間の列は、UTCに9時間を足した当サイトの換算です。
土日は終日オフピークになります。
公式の記載は「All other hours are off-peak, including weekends and Chinese public holidays in full.」です。
中国の祝日も、まる一日オフピークとして扱われます。
バッチ処理のように「いつ流しても困らない仕事」なら、日本時間の夜や土日に寄せるだけで請求が半分になります。
逆に、日本の午前10時から午後7時までの平日日中は、まさにピークの時間帯と重なります。
業務時間に合わせて使うと、いちばん高い単価がそのまま当たります。
DeepSeekの料金を大きく動かすキャッシュヒットの仕組み
時間帯より、もっと大きく金額を動かすのがキャッシュです。
入力の単価は、キャッシュヒットとキャッシュミスの2本立てになっています。
| モデル | 入力・キャッシュミス(オフピーク) | 入力・キャッシュヒット(オフピーク) | 差 |
|---|---|---|---|
| deepseek-flash | $0.15 | $0.003 | 50倍 |
| deepseek-v4-pro | $0.66 | $0.022 | 30倍 |
同じ100万トークンを送っても、キャッシュに当たれば30分の1から50分の1になります。
差の列は、表の左2列を割った当サイトの計算です。
キャッシュに当たるのは、前の呼び出しと先頭部分が同じだったときです。
長いシステムプロンプトや、同じ資料を何度も読ませる作りにしているほど、下がり幅が大きくなります。
プロンプトの共通部分を先頭に固定し、変わる部分を後ろに置くのが、料金を下げる組み方になります。
なお、キャッシュに当たったかどうかは、APIが返すusageの中で確認できます。
DeepSeekの料金のもとになるトークンの数え方
単価が100万トークンあたりである以上、トークンが何個になるかが料金そのものです。
公式は、目安の換算率を数字で示しています。
| 文字の種類 | 1文字あたりのトークン数(公式の目安) |
|---|---|
| 英語の1文字 | 約0.3トークン |
| 中国語の1文字 | 約0.6トークン |
出典はToken & Token Usage(DeepSeek 公式APIドキュメント)です。
公式は、この換算率をあくまで目安として示しています。
公式の表現は「the conversion ratios can vary」で、モデルごとに分かち書きのやり方が違うためです。
実際に何トークン使ったかは、APIの返り値のusageを見るのが確実になります。
公式も「The actual number of tokens processed each time is based on the model's return」としています。
- オフラインで数えられるトークナイザのデモコード(deepseek_tokenizer.zip)
- 画像の縦横の長さからトークン数を見積もる計算機(Image Token Calculator)
- APIの返り値に入るusage(実際に処理された数)
見積もりの段階ではトークナイザ、請求の確認では usage、という使い分けになります。
画像を送るときは、画像も推論の前に縮小されたうえでトークンに換算されます。
1枚あたりのトークン数には上限が設けられています。
DeepSeekの2つのモデルは料金だけでなく使える機能も違う
安いほうを選べば済む、という話ではありません。
2つのモデルは、できることが一部違います。
| 項目 | deepseek-flash | deepseek-v4-pro |
|---|---|---|
| モデルのバージョン | DeepSeek-V4.1-Flash | DeepSeek-V4-Pro-0813 |
| コンテキスト長 | 1M | 1M |
| 最大出力 | 最大384K | 最大384K |
| 思考モード | 対応(既定でオン) | 対応(既定でオン) |
| JSON出力 | 対応 | 対応 |
| ツール呼び出し | 対応 | 対応 |
| Responses API | 対応 | 対応 |
| Anthropic API形式 | 対応 | 対応 |
| Chat Prefix Completion(Beta) | 対応 | 対応 |
| FIM Completion(Beta) | 非思考モードのみ | 非思考モードのみ |
| 画像の入力(Vision) | 対応 | 非対応 |
| 同時実行数の上限 | 2500 | 500 |
画像を読ませたいなら、安いほうのdeepseek-flashしか選択肢がありません。
高いdeepseek-v4-proは、画像の入力に対応していないためです。
接続先のURLは、どちらのモデルでも共通です。
OpenAI形式が https://api.deepseek.com 、Anthropic形式が https://api.deepseek.com/anthropic になります。
古いモデル名のdeepseek-v4-flashとdeepseek-v4-flash-vision-expも、まだ受け付けてもらえます。
ただし中身はDeepSeek-V4.1-Flashが処理し、請求もFlashの単価で立ちます。
DeepSeekの料金が引かれる順番と2種類の残高
DeepSeekの支払いは、先にお金を入れておく前払い式です。
公式の計算式は「The expense = number of tokens × price.」の1行です。
トークン数に単価を掛けた額が、そのまま残高から引かれます。
その残高が、2種類に分かれています。
| 残高の種類 | 公式の表記 | 引かれる順番 |
|---|---|---|
| 入金した残高 | topped-up balance | あとから使われる |
| 付与された残高 | granted balance | 先に使われる |
公式の記載は「with a preference for using the granted balance first when both balances are available」です。
両方の残高があるときは、付与されたほうから先に消える、という決まりになります。
単価そのものが変わる可能性についても、公式は明記しています。
公式の表現は「Product prices may vary and DeepSeek reserves the right to adjust them.」です。
そのうえで、実際の使用量に合わせて入金することと、料金ページを定期的に見ることを勧めています。
DeepSeekで料金がかからない範囲|MITライセンスで公開されたモデル
ここが、無料で使える範囲の話になります。
DeepSeekは、モデルの重みそのものを公開しています。
DeepSeek-R1 Release(DeepSeek 公式ニュース)の記載は「Code and models are released under the MIT License: Distill & commercialize freely!」です。
MITライセンスなので、蒸留も商用利用も自由、という宣言になります。
同じお知らせに、APIの出力を学習に使ってよいという1行もあります。
公式の表現は「API outputs can now be used for fine-tuning and distillation」です。
- DeepSeek-R1 本体(2025年1月20日公開)
- DeepSeek-R1 から蒸留した6種類の小さいモデル
- DeepSeek-V3-0324(2025年3月25日公開)
- 公開先はHugging Face(公式ニュースにリンクあり)
自分の機械に落として動かすぶんには、DeepSeekに料金は発生しません。
発生するのは、自分で用意した計算機の費用だけになります。
もうひとつ、料金の考え方が別になるものがあります。
DeepSeekの公式サイトは、製品をDeepSeek Web・DeepSeek App・DeepSeek Harness・API開放プラットフォームに分けて並べています。
この記事で扱ってきた単価表は、いちばん最後のAPI開放プラットフォームのものです。
ブラウザで使うDeepSeek Webとスマートフォンのアプリは、API開放プラットフォームとは別の入口として案内されています。
公式が案内しているDeepSeek Webのアドレスは chat.deepseek.com です。
なお、DeepSeek WebとDeepSeek Appの利用条件について、公式APIドキュメントの料金ページに記載はありません。
この記事では、書かれていないことを断定しないでおきます。
DeepSeekの料金と一緒に見ておきたい同時実行数の上限
料金とは別に、同時に何本まで投げられるかという上限があります。
アカウント単位で決まっていて、モデルごとに数が違います。
| モデル | 同時実行数の上限 |
|---|---|
| deepseek-flash | 2500 |
| deepseek-v4-pro | 500 |
出典はRate Limit & Isolation(DeepSeek 公式APIドキュメント)です。
この上限を増やす手続きに、追加料金はかかりません。
公式の表現は「There is no additional cost for capacity expansion.」です。
必要なら申請し、実際の業務の量に合わせて枠を割り当ててもらう形になります。
上限を超えたリクエストは、HTTPの429で弾かれます。
- 1本のリクエストは、送ってから応答が終わるまで1接続として数える
- 上限はアカウント単位で、APIキーを分けても合算される
- user_id を渡すと、自社サービスの利用者ごとに枠を分けられる
- user_id は [a-zA-Z0-9\-_]+ に合う文字列で、長さは最大512文字
- user_id には利用者の個人情報を入れない
枠を増やしてもらったアカウントでは、user_idごとにも上限がかかります。
その場合の1つのuser_idあたりの上限は、deepseek-flashが2500、deepseek-v4-proが500です。
DeepSeekの料金に関わるエラーコード
残高が尽きたときに何が起きるかも、公式に決まっています。
| コード | 公式の意味 | 対処 |
|---|---|---|
| 402 – Insufficient Balance | 残高を使い切った | 残高を確認してチャージする |
| 429 – Rate Limit Reached | 送るのが速すぎる | 間隔をあける |
| 401 – Authentication Fails | APIキーが違う | キーを確認する |
| 400 – Invalid Format | リクエストの形が不正 | エラーメッセージに従って直す |
| 422 – Invalid Parameters | パラメータが不正 | エラーメッセージに従って直す |
| 500 – Server Error | DeepSeek側の不具合 | 少し待って再送する |
| 503 – Server Overloaded | 混雑している | 少し待って再送する |
出典はError Codes(DeepSeek 公式APIドキュメント)です。
料金の観点でいちばん重いのは402で、残高がゼロになった瞬間に処理が止まります。
業務で使うなら、残高の監視を先に用意しておくのが安全です。
DeepSeekの料金を実際の使い方に当てはめて計算する
単価だけ見ても、実感がわきにくいところです。
公式の単価を使って、3つの例を計算してみます。
ここから先の金額は、当サイトが掛け算したものです。
| 使い方の例 | モデルと時間帯 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 入力1万トークン+出力2千トークンの問い合わせを1回 | deepseek-flash・オフピーク・キャッシュミス | 0.15×0.01 + 0.6×0.002 | 約$0.0027 |
| 同じ内容を1日1,000回・30日 | deepseek-flash・オフピーク・キャッシュミス | 約$0.0027×30,000 | 約$81 |
| 同じ内容を1日1,000回・30日 | deepseek-v4-pro・ピーク・キャッシュミス | (1.32×0.01 + 3.96×0.002)×30,000 | 約$633 |
同じ処理でも、モデルと時間帯を変えるだけで7.8倍の開きが出ます。
この7.8倍という数字も、上の表を割った当サイトの計算です。
ここにキャッシュヒットが乗ると、入力ぶんはさらに50分の1まで下がります。
先に決めるべきは、モデルでも時間帯でもなく「入力を使い回せる設計にするかどうか」になります。
DeepSeekを実際に動かす手順はDeepSeekの使い方を初心者向けに解説で整理しています。
DeepSeekの料金に関係する画像入力の上限
画像を送れるのは、deepseek-flashだけです。
そして画像には、料金とは別に大きさの上限があります。
| 項目 | 公式の上限 |
|---|---|
| 対応する画像の形式 | JPEG・PNG・GIF・WebP |
| リクエスト全体の大きさ | 48 MiB |
| 外部URLで渡すときのURLの長さ | 8192文字まで |
| 外部URLで渡す画像のファイルサイズ | 32 MiB まで |
| 外部URLからの取得にかけられる時間 | 60秒以内 |
出典はVision(DeepSeek 公式APIドキュメント)です。
画像の形式は、拡張子やMIMEタイプではなく中身から判定されます。
公式の表現は「The format is detected from the actual file content, not from the file name or the declared MIME type.」です。
上限を超える画像は、Base64で埋め込むかFiles APIを使う、という案内になっています。
DeepSeekの料金についてよくある質問
DeepSeekの料金に月額プランはありますか?
ありません。
DeepSeekの公式APIドキュメントの料金ページにあるのは、100万トークンあたりの単価表だけです。
使ったトークンの量に単価を掛けた額が、前もって入れておいた残高から引かれます。
DeepSeekのいちばん安い単価はいくらですか?
deepseek-flashの入力をオフピークにキャッシュヒットさせたときの、100万トークンあたり0.003ドルです。
同じ条件でキャッシュに当たらなかった場合は0.15ドルになります。
DeepSeekのオフピークはいつですか?
公式の記載では、ピークがUTCの月曜から金曜の01:00-04:00と06:00-10:00で、それ以外がすべてオフピークです。
UTCに9時間を足すと、日本時間の平日10:00-13:00と15:00-19:00がピークにあたります(この換算は当サイトによるものです)。
土日と中国の祝日は終日オフピークです。
DeepSeekを無料で使う方法はありますか?
DeepSeekはモデルの重みをMITライセンスで公開しています。
公式ニュースには「Code and models are released under the MIT License: Distill and commercialize freely!」とあり、自分の環境に落として動かすぶんにDeepSeekへの支払いは発生しません。
かかるのは、自分で用意した計算機の費用だけです。
DeepSeekの料金は日本円でいくらですか?
公式の料金ページは米ドルだけで表記していて、日本円の記載はありません。
そのため、この記事では円換算をしていません。
DeepSeekの残高が尽きるとどうなりますか?
HTTPの402(Insufficient Balance)が返り、処理が止まります。
公式の案内は、残高を確認してチャージページから入金することです。
DeepSeekの同時実行数を増やすのにお金はかかりますか?
かかりません。
公式の表現は「There is no additional cost for capacity expansion.」で、申請すれば実際の業務量に合わせて枠を割り当ててもらえます。
まとめ|DeepSeekの料金を1枚に整理する
この記事で公式ドキュメントから確認できたことを、最後に並べておきます。
- 料金は定額プランではなく、100万トークンあたりの従量課金
- モデルはdeepseek-flash と deepseek-v4-pro の2つ
- オフピークの単価はピークのちょうど半額
- ピークはUTCの平日01:00-04:00と06:00-10:00(日本時間の平日10:00-13:00と15:00-19:00)
- 入力はキャッシュヒットで30分の1から50分の1まで下がる
- いちばん安い欄は100万トークンで$0.003、いちばん高い欄は$3.96
- 支払いは前払いの残高から引き落としで、付与された残高が先に消える
- モデルの重みはMITライセンスで公開されていて、自分で動かすぶんに支払いは発生しない
- 同時実行数の上限は2500と500で、増枠に追加料金はかからない
DeepSeekの料金は、単価の安さよりも「どう組むか」で総額が決まります。
時間帯を寄せるだけで半額、入力を使い回せる形にすればさらに数十分の1になるためです。
まずはdeepseek-flashをオフピークで回し、実際のusageを見てから増やす進め方が無駄になりません。
単価の全表はModels & Pricing(DeepSeek 公式APIドキュメント)、トークンの数え方はToken & Token Usage(DeepSeek 公式APIドキュメント)、同時実行数はRate Limit & Isolation(DeepSeek 公式APIドキュメント)にまとまっています。
この記事の内容は2026年9月21日にDeepSeekの公式APIドキュメントで確認したものです。仕様や単価は変わりますので、最新の情報はDeepSeek 公式サイト(DeepSeek 公式)でご確認ください。

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