「Gemini 3」という名前をニュースや社内のやり取りで見かけたものの、それが1つのモデルの名前なのか、世代の呼び方なのかが分からない。
そう感じている方に向けて、Googleの公式ページと公式ドキュメントに書かれている内容だけを整理しました。
この記事で扱うのは、2026年9月20日に公式サイトから取得できた記載だけです。
第三者のまとめ記事やニュース記事は参照していません。
最新の仕様と料金は、必ずGemini APIのモデル一覧(公式ドキュメント)でご確認ください。
【結論】Gemini 3はGoogleの第3世代モデル群の呼び名
結論から書きます。
Gemini 3は、1つのモデルの商品名ではなく、Googleの第3世代にあたるモデル群全体の呼び名です。
公式のモデル一覧ページには「Gemini 3」という見出しが立っていて、その下に十数個のモデルがぶら下がっています。
同じページには「All Gemini 3 models」という表があり、そこに世代の中の全モデルとAPIの識別子が並んでいます。
つまり「Gemini 3を使う」と言うとき、実際に動いているのは3.1や3.8といった枝番の付いたモデルです。
この構造が分かっていないと、料金表を見たときにどの行が自分に関係するのか判断できません。
Geminiというサービス自体の成り立ちはGeminiとは何かを公式情報で整理した記事でも整理しています。
Gemini 3の現行モデルを一覧で比較する
公式ドキュメントのモデル一覧から、Gemini 3世代の主なモデルを抜き出しました。
| モデル名 | APIの識別子 | 公式が書いている位置づけ | 状態 |
|---|---|---|---|
| Gemini 3.8 Flash | gemini-3.8-flash | 長時間のソフトウェア開発・自律エージェント・複雑な業務向けの、最も知的なFlash | 安定版 |
| Gemini 3.8 Live | gemini-3.8-live | 低遅延の音声エージェント向けの既定モデル | 安定版 |
| Gemini 3.7 Flash | gemini-3.7-flash | 前世代のFlash。複雑なコーディングとエージェント処理向け | 安定版 |
| Gemini 3.5 Flash-Lite | gemini-3.5-flash-lite | 3.5系で最も速く、費用対効果が高い | 安定版 |
| Gemini 3.1 Pro | gemini-3.1-pro-preview | 高度な知能と複雑な問題解決、エージェントとコーディング | プレビュー |
| Gemini 3 Flash | gemini-3-flash-preview | 大型モデルに匹敵する性能を低コストで | プレビュー |
| Nano Banana Pro | gemini-3-pro-image | 4K画質と複雑なレイアウト、正確な文字描画 | 安定版 |
| Gemini 3.5 Transcribe | gemini-3.5-transcribe | 話者の分離と単語単位のタイムスタンプが付く文字起こし | 安定版 |
同じ「Gemini 3」でも、文章向け・音声向け・画像向けで別のモデルが用意されています。
前の世代であるGemini 2.5系も、公式ドキュメント上では現役として並んでいます。
Gemini 3の発表でGoogleが示した中身
Gemini 3の最初の発表は、Googleの公式ブログに残っています。
そこではGoogleとAlphabetのCEOが、世代ごとの役割を次のように整理しています。
- Gemini 1=ネイティブなマルチモーダルと長いコンテキストの実現
- Gemini 2=エージェント機能の土台づくりと、推論と思考の前進
- Gemini 3=これまでの能力を束ねて、発想をそのまま形にする世代
最初に公開されたのはGemini 3 Proのプレビュー版でした。
発表文には、検索のAIモードに初日からGeminiを載せたのはこれが初めてだと書かれています。
同時に、開発者向けのGoogle AI StudioとVertex AI、そして新しい開発環境のGoogle Antigravityにも提供が始まりました。
公式が挙げているGemini 3 Proの評価値は次のとおりです。
| 評価項目 | Gemini 3 Proの公式発表値 |
|---|---|
| LMArenaのリーダーボード | 1501 Elo |
| Humanity’s Last Exam(ツールなし) | 37.5% |
| GPQA Diamond | 91.9% |
| MathArena Apex | 23.4% |
| MMMU-Pro(マルチモーダル) | 81% |
| Video-MMMU | 87.6% |
| SimpleQA Verified(事実の正確さ) | 72.1% |
| WebDev Arena | 1487 Elo |
| SWE-bench Verified | 76.2% |
| Terminal-Bench 2.0 | 54.2% |
これらはいずれもGoogle自身が公表した値です。
第三者が同じ条件で再現した値ではない点は、読むときに切り分けておくと安全です。
出典はGoogleの公式ブログ「A new era of intelligence with Gemini 3」です。
Gemini 3のDeep Thinkは通常の応答と何が違うか
Gemini 3には、推論に時間をかけるDeep Thinkという動作モードがあります。
公式ブログによると、Deep ThinkはGemini 3 Proの数値をさらに押し上げます。
- Humanity’s Last Exam=41.0%(ツールなし)
- GPQA Diamond=93.8%
- ARC-AGI-2=45.1%(コード実行あり、ARC Prize Verified)
Deep ThinkはGoogle AI Ultraの加入者に向けて提供されると公式に書かれています。
使うときに効いてくる制約もヘルプに明記されています。
Deep Thinkを使う場合のコンテキストウィンドウは192,000トークンです。
通常の100万トークンより小さいので、長い資料を丸ごと読ませる用途とは相性が変わります。
この数値はGeminiアプリのファイル分析に関する公式ヘルプに記載されています。
Gemini 3の最新版はどこまで伸びたのか
世代の中でいちばん新しいProは、記事執筆時点でGemini 3.1 Proです。
Google DeepMindのモデルページには、Gemini 3 Proとの比較表が載っています。
| 評価項目 | Gemini 3.1 Pro | Gemini 3 Pro |
|---|---|---|
| Humanity’s Last Exam(ツールなし) | 44.4% | 37.5% |
| ARC-AGI-2 | 77.1% | 31.1% |
| GPQA Diamond | 94.3% | 91.9% |
| SWE-Bench Verified | 80.6% | 76.2% |
| Terminal-Bench 2.0 | 68.5% | 56.9% |
| BrowseComp(エージェント検索) | 85.9% | 59.2% |
同じ世代の中でも、枝番が1つ上がるだけで数値がはっきり動いています。
同じページのモデル情報欄には、入力トークンが100万、出力トークンが64,000と書かれています。
入力として受け取れるのはテキスト、画像、動画、音声、PDFの5種類です。
Gemini 3.1 Proの状態は「Preview」と明記されています。
また同じページの冒頭には「Gemini 3.5 Pro coming soon」という予告も出ています。
詳しい内訳はGoogle DeepMindのGemini 3.1 Proのページにあります。
Gemini 3を使えるGoogle AIのプランと料金
個人がGemini 3を使う経路は、GeminiアプリのプランとAPIの2つに分かれます。
まずアプリ側のプランを、公式のサブスクリプションページから整理します。
| プラン | 公式ページの月額(米国表示) | Gemini 3系の扱い | クラウドストレージ |
|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 3.6 Flashを利用でき、3.1 Proは変動的なアクセス | 15GB |
| Google AI Plus | 4.99ドル | Freeの2倍の利用上限 | 400GB |
| Google AI Pro | 19.99ドル | Freeの4倍の利用上限 | 5TB |
| Google AI Ultra | 99.99ドルから | Proの最大20倍の上限とDeep Thinkへの先行アクセス | 20TBから |
Ultraには99.99ドルと199.99ドルの2段階があり、後者はProの20倍の上限と公式に書かれています。
価格は米国の表示を選んだときの数字です。
2026年9月20日にこれらのページのHTMLを取得して「tax」「VAT」を検索しましたが、税の扱いを説明した文はありませんでした。
そのため、ここでは税抜の表示とみて見積もるのが安全です。
日本から契約する場合の請求額は、表示価格そのままにはならない前提で予算を組んでください。
プランの内訳はGemini公式のプラン比較ページとGoogle Oneのプラン紹介ページに載っています。
Gemini 3を無料で試せる範囲
お金をかけずにどこまで触れるのかは、最初に気になるところだと思います。
公式のプラン比較ページによると、Freeプランでも次のことができます。
- Gemini 3.6 Flashへのアクセス
- Gemini 3.1 Proへの変動的なアクセス
- 画像の生成と編集、Deep Research、Gemini Live、Canvas、Gems
- Gemini Notebookでの調べものと執筆の補助
Canvasは有料プランの専用機能ではなく、すべてのGeminiユーザーが使えると公式に書かれています。
ただしGoogle AI ProとUltraの加入者は、Canvasでも最上位モデルと100万トークンのコンテキストが使えます。
開発者向けのAPIにも無料枠があります。
公式の料金ページでは、Gemini 3.8 Flashの標準リクエストが無料枠では「Free of charge」と表示されています。
ただし無料枠は「Used to improve our products」が「Yes」になっています。
入力した内容が製品改善に使われる設定である点は、業務データを入れる前に必ず確認してください。
有料枠では同じ欄が「No」に変わります。
APIの無料枠を実際に触る手順はGoogle AI Studioの使い方の記事でも扱っています。
Gemini 3をAPIで使うときの料金
APIの料金は100万トークンあたりの米ドルで示されています。
公式の料金ページから、代表的な2モデルを抜き出しました。
| モデル | 入力(100万トークンあたり) | 出力(思考トークンを含む) |
|---|---|---|
| Gemini 3.8 Flash | 0.75ドル(2026年12月31日まで)/2027年1月1日から1.50ドル | 3.75ドル(2026年12月31日まで)/2027年1月1日から7.50ドル |
| Gemini 3.1 Pro Preview | 2.00ドル(20万トークンまで)/4.00ドル(20万トークン超) | 12.00ドル(20万トークンまで)/18.00ドル(20万トークン超) |
値上げの日付が公式の料金表に先に書かれているのは珍しい形です。
見積もりを作るときは、2027年1月1日を境に単価が2倍になる前提で置いておくと後で慌てずに済みます。
まとめて処理するBatch APIを使うと、公式の説明では費用が50%下がります。
Google検索と連携させるグラウンディングは、月5,000件までが無料です。
無料枠を超えると1,000リクエストあたり14ドルが加算されます。
この5,000件はGemini 3系の全モデルで共有される枠だと明記されています。
料金の全文はGemini APIの公式料金ページにあります。
Gemini 3が動いているGoogleのサービス
同じGemini 3でも、触る入口によって呼び名と使える機能が変わります。
DeepMindのモデルページには、Gemini 3.1 Proの提供先が列挙されています。
- Geminiアプリ
- Google AI Studio
- Gemini API
- Gemini Enterprise Agent Platform
- Google検索のAIモード
- Google Antigravity
自社の業務で使う場合、どの入口から入るかで料金の払い方がそもそも違います。
アプリ経由なら月額のサブスクリプション、API経由ならトークン単位の従量課金です。
公式ブログには、社外の開発環境での提供も挙げられています。
名前が出ているのはCursor、GitHub、JetBrains、Manus、Replitです。
同じモデルでも、提供元が変わると利用規約とデータの扱いは別物になります。
速度重視のFlash系の位置づけはGoogle DeepMindのGemini 3.8 Flashのページにまとまっています。
Gemini 3を業務に入れる前に確認すること
公式ページを読み込んだうえで、判断が必要になる点を3つに絞りました。
プレビュー版は仕様が動く
Gemini 3.1 ProとGemini 3 Flashは、公式ドキュメント上で「Preview」と表示されています。
プレビューのモデルは、識別子も挙動も予告なく変わりうる前提で組む必要があります。
無料枠はデータの扱いが違う
料金ページの表には「Used to improve our products」という行が全モデルに付いています。
無料枠はYes、有料枠はNoです。
社外秘を含むデータを扱うなら、無料枠のまま本番に載せるのは避けてください。
APIには利用段階の上限がある
公式のレート制限のページには、使用量の段階ごとに10分あたりの支出上限が示されています。
無料段階は該当なし、Tier 1は10ドル、Tier 2は50ドル、Tier 3は200ドルです。
上限に当たると429のエラーが返るので、バッチ処理の設計時に見ておく値です。
詳細はGemini APIのレート制限の公式ドキュメントに書かれています。
利用者の声や評価の見方はGeminiの評判をまとめた記事にまとめています。
Gemini 3についてよくある質問
Gemini 3という名前のモデルは1つだけですか?
いいえ。公式ドキュメントでは「Gemini 3」は世代の名前で、その下に3.8 Flash、3.1 Pro、3.5 Flash-Liteなど複数のモデルが並んでいます。2026年9月20日時点の一覧はGemini APIのモデルページで確認できます。
Gemini 3は無料で使えますか?
Geminiアプリの無料プランでも3.6 Flashにアクセスでき、3.1 Proには変動的なアクセスがあると公式のプラン比較ページに書かれています。APIにも無料枠がありますが、無料枠は入力が製品改善に使われる設定です。
Gemini 3とGemini 2.5はどちらを使えばよいですか?
公式ドキュメントでは2.5系も現役のモデルとして掲載されています。3系は推論とエージェント処理が強化された世代として説明されているため、複雑な手順を任せたい場合は3系、単純で大量の処理は費用の安いモデルという分け方が読み取れます。
Deep Thinkは誰でも使えますか?
公式ブログでは、安全性のテスト担当者に先に提供したうえでGoogle AI Ultraの加入者に提供すると説明されています。またDeep Thinkを使う場合のコンテキストウィンドウは192,000トークンだと公式ヘルプに書かれています。
APIの料金は今後変わりますか?
公式の料金表に改定の日付が先に書かれています。Gemini 3.8 Flashの入力は2026年12月31日まで100万トークンあたり0.75ドル、2027年1月1日から1.50ドルと明記されています。
Gemini 3はどのGoogleサービスから触れますか?
Geminiアプリ、Google AI Studio、Gemini API、Gemini Enterprise Agent Platform、Google検索のAIモード、Google Antigravityが公式に挙げられています。
Gemini 3のまとめ
この記事で確認できたことを整理します。
- Gemini 3は単一モデルではなく、第3世代のモデル群の呼び名
- 現行の中心は3.8 Flash(安定版)と3.1 Pro(プレビュー)
- アプリ側はFreeからUltraまで4段階、Ultraは2つの上限から選ぶ
- API側は100万トークンあたりの従量課金で、2027年1月1日に単価が上がると公式に明記
- 無料枠は入力が製品改善に使われる設定になっている
いちばん先に決めるべきなのは、アプリで使うのかAPIで使うのかという入口の選択です。
そこが決まらないと、料金表のどの行を読むべきかも決まりません。
まずは無料プランで手触りを確かめ、足りない部分がはっきりしてから有料プランを検討する順番が無駄になりません。
この記事の内容は2026年9月20日に公式サイト・公式ドキュメントで確認したものです。料金や仕様は変わりますので、最新の情報は公式ページでご確認ください。

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