Replitを開いてはみたものの、どこに何を打ち込めば「動くもの」になるのか分からない。
公開のボタンがどこにあるのか、公開したあと何を見ればいいのかも、最初は見当がつきません。
そこで、Replitの公式ドキュメントに書かれている手順だけを、最初の1本を公開するまでの順番に並べ直しました。
この記事の情報は2026年9月11日時点のものです。
画面や手順は更新されますので、最新の内容はReplit公式ドキュメントでご確認ください。
【結論】Replitの使い方は「伝える・試す・公開する」の3ステップ
結論から書きます。
Replitの基本の流れは、やりたいことを日本語で伝える、Previewで動きを試す、Publishで公開する、この3つだけです。
公式ドキュメントは、この繰り返しを「prompt, build, test, and refine(伝える・作る・試す・直す)」のループと呼んでいます。
コードを書く工程は、この流れのどこにも入っていません。
公式ドキュメントには「コードや技術的な知識は不要で、Agentが計画から公開まで面倒を見る」と明記されています。
最初の1本にかかる時間の目安も公式に書かれています。
- 公式のクイックスタート「Build your first app」の所要時間の目安は10分
- 必要なのはReplitのアカウントだけ
- その手順はFree Mode(クレジットを消費しないモード)だけで完結する
以下、その10分を分解していきます。
Replitを使い始める前に用意するもの
必要なものは多くありません。
- Replitのアカウント(メールアドレス、またはGoogle・GitHubなどのアカウントで登録)
- ブラウザ(Webから使えます)
- 作りたいものを1文で言える状態
公式ドキュメントには、Webブラウザのほかにデスクトップアプリ(macOS・Windows)とモバイルアプリ(iOS・Android)が用意されていると書かれています。
最初はブラウザで問題ありません。
なお、無料のStarterプランでも最初の1本を作って公開するところまでは進めます。
プランごとの違いはReplit公式の料金ページに載っています。
Replitの入り口は3つある(Chat・Build・Design)
公式ドキュメントのトップは、最初に入り口を3つ提示します。
| 入り口 | 何をするところか | こんなときに選ぶ |
|---|---|---|
| Chat | 会話で質問する、調べる、計画を書き出す | まだ何を作るか固まっていない |
| Build | アイデアを実際のアプリやサイトにして公開する | 作るものが決まっている |
| Design | 画面のレイアウトや見た目を作り込む | 見た目から決めたい |
迷ったらChatから入って、話がまとまった時点でProject(プロジェクト)に変換する、という道が公式に用意されています。
公式ドキュメントは、会話がある程度の分量になったらProjectに変えて、アプリやスライド、デザインなどの成果物にする流れを案内しています。
この記事では、いちばん需要が多いBuild(アプリを作って公開する)の道を追いかけます。
Replitへの伝え方(プロンプト)は3手順で書く
Replitの結果は、最初の1文でほぼ決まります。
公式ドキュメントが挙げている手順は3つです。
- 短く始める(まず方向性だけ伝える)
- 役に立つ文脈を足す(ファイル、画像、つないだサービス、参考例)
- 追加の質問で絞り込む
そのうえで、必要なときだけ次の要素を足すよう書かれています。
- 求める結果を言う(答えなのか、分析なのか、作るものなのか)
- 文脈を指し示す(関連するファイル、連携先、Webの情報源、スクリーンショット)
- 境界線を言う(残すもの、優先するもの、いまは作らないもの)
- その結果をどう使うかを言う(読む相手、判断、形式、次の行動)
公式ドキュメントは「情報量が多いプロンプトが自動的に良いわけではない」と明記しています。
結果が変わる情報だけを足す、という考え方です。
実際のクイックスタートでは、さらに具体的な型が示されています。
- 役に立つ結果を1つだけ書く
- 「できたと言える条件」を、目で見て分かる形で書く
- いまは作らないものを書いて範囲を切る(ログイン、データ保存、決済、外部連携など)
最初から全部を頼まず、範囲を切ったほうが最初の1本は早く動きます。
書き方の詳細は公式ドキュメントのプロンプトのページにあります。
ReplitのFree Modeで最初の1本を作る手順
公式のクイックスタートは、次の順番で進みます。
- 新しい会話を始め、作るもの(Websiteなど)を選ぶ。Newメニュー、または添付ボタンから「Create something new」→「Website」で指定できる
- プロンプトボックスの下にあるモード選択を開き、Freeを選ぶ
- 手順4で書いた形のプロンプトを送る
- Agentが計画を立て、アプリを作り、起動し、結果を自分で確認するのを待つ
Free Modeでは最初のビルドに数分かかることがある、と公式ドキュメントに書かれています。
途中でReplitが上位モードを勧めてくることがありますが、上げるかどうかは自分で選べます。
Free Modeを長持ちさせるコツも公式に書かれています。
- 大きな機能は、小さくて試せる単位に割って頼む
- 「何を変えるか」と「何を残すか」を両方書く
- 込み入った機能は、作る前に追加質問で詰める
- 同じ会話の中で続ける(Replitが前の判断を引き継げる)
残りの枠は、設定(Settings)→ Usage で確認できます。
使い方の要点は公式ドキュメントのFree Modeで作るページにまとまっています。
ReplitのPreviewで動きを確かめる
Agentが作り終えると、Previewでアプリが動き始めます。
公式のクイックスタートは、訪問者と同じ操作で確かめるよう指示しています。
- 一覧を見る、詳細を開く、送信する、確認画面が出る、という主要な流れを一通り触る
- メインのナビゲーションが機能するか見る
- Previewの幅をスマートフォンのサイズまで縮めて表示を見る
- 最初に書いた「できたと言える条件」と突き合わせる
壊れているところを見つけたら、コードを自分で調べずに「症状」をそのままAgentに伝えるのが公式の推奨です。
そのうえで、直す依頼は一度に1つだけにします。
PreviewのURLは開発用の一時的なアドレスで、人に配るためのものではありません。
公式ドキュメントには、PreviewのURLを開くと公開(Publish)へ誘導するバナーが出る、と書かれています。
ReplitのAgentモードの選び方
Replitは、送信する前にモードを選べます。
| モード | 公式の位置づけ | 費用 |
|---|---|---|
| Free Mode | 日常のやり取り、作成、ビルドを進める。モデルはReplitが自動で選ぶ | プランに含まれる枠の中では無料 |
| Power Mode | 速さと能力のバランスが取れた、多くの作業に向くモード | 月のクレジットを消費 |
| Max Mode | 複雑で規模の大きい作業、難しい問題向けの最上位 | 月のクレジットを消費 |
Free Modeではモデルを自分で選べません。
モデルを指定したい場合は、CoreかProのプランでPower ModeかMax Modeに切り替えます。
モデルを選んだあとは、Effort(どれだけ深く考えさせるか)をLowからMaxまでの段階で調整できます。
なお、以前あったEconomy Modeは提供が終了し、同じ価格でPower Modeが後を継いだと公式ドキュメントに書かれています。
Routines(定期実行の仕組み)はFree Modeでは動かず、Power ModeかMax Modeで1回あたりの予算が必要です。
モードの比較は公式ドキュメントのAgentモードのページ、モデルの選び方はモデル選択のページにあります。
ReplitのPlan Modeで先に段取りを決める
いきなり作らせず、先に計画だけ立てさせることもできます。
それがPlan Modeです。
公式ドキュメントによると、Plan Modeでできることは次のとおりです。
- アイデアを出し合い、複数のやり方を比べる
- 作業を順番付きのタスク一覧に分解する
- コードやデータを変更せずに質問だけする
- 納得したら「Start building」でBuildモードへ切り替える
入り口は、チャット入力欄の左下にあるモード選択です。
「チームの進捗管理ツールを作る計画を立てて」のように頼むと、順番付きのタスク一覧が返ってきます。
ただしPlan Modeのやり取りも課金対象で、コードを変更しなくても費用が発生すると公式ドキュメントに明記されています。
無料の相談窓口ではなく、「作り直しを減らすための段取り」として使うのが正確な理解です。
詳細は公式ドキュメントのPlan Modeのページにあります。
ReplitのPublishでアプリを公開する手順
動くものができたら、公開に進みます。
- Project Editorの右上にある「Publish」を選ぶ(Previewのバナーからも入れる。Agentに「Publish this app」と頼んでもよい)
- ドメインを決める。Replitが .replit.app のアドレスを提案するので、名前を変えたければここで変える
- アクセス範囲を選ぶ
- 「Review security」でセキュリティの確認をしてから「Publish」を押す
- 公開が終わったら、表示された公開URLを開いて、実際に動くか確かめる
アクセス範囲は4つから選びます。
| 設定 | 誰が開けるか |
|---|---|
| Public | リンクを知っている人なら誰でも |
| Password protected | 共通のパスワードを入力した人だけ |
| Workspace only | 自分のワークスペースのメンバーだけ |
| Invite only | 指名した人やグループだけ |
公開処理の間はプロジェクトを開いたままにしておくよう、公式ドキュメントが指示しています。
Replitは裏でリソースを用意し、セキュリティ検査を走らせ、ビルドして、公開版に切り替えます。
公開したあとに編集しても、公開中のアプリは自動では置き換わりません。
Previewで直したものを反映するには「Republish」を押します。
同じURLのまま新しい版に切り替わるので、リンクを配り直す必要はありません。
手順の全文は公式ドキュメントの公開ページにあります。
Replitの公開方式(デプロイタイプ)を選ぶ
公開の裏側では、アプリをどう動かすかを選べます。
公式ドキュメントの比較表は次の内容です。
| 方式 | 向いている用途 | 動き方 |
|---|---|---|
| Autoscale(既定) | アクセス量が読めないWebアプリやAPI | 混んだらサーバーを増やし、暇なときはゼロまで減らす |
| Static | ランディングページ、ポートフォリオ、資料サイト | ファイルを配るだけ。裏側のサーバーを持たない |
| Reserved VM | 常時つなぎっぱなしのBot、常に動かすAPI | 専用サーバーが眠らずに動き続ける |
| Scheduled | バックアップや通知などの定期処理 | 決めた時刻にコマンドを実行して止まる |
Autoscaleが既定で、ほとんどの人は変更する必要がないと公式ドキュメントは書いています。
ここで1つ、間違えやすい注意があります。
Agentが作ったアプリはStaticでは公開できません。
Agentは裏側のサーバーを持つアプリを作るため、AutoscaleかReserved VMを使う、と明記されています。
Scheduledはページを配信しないので公開URLを持たない、という説明もあります。
比較の全文は公式ドキュメントのデプロイタイプのページにあります。
Replitで公開がうまくいかないときに見る順番
公式のトラブルシューティングは、見る順番を決めています。
- まずPreviewで動くか確かめる(Previewが壊れているなら、公開しても直らない)
- 公開パネルのLogsタブを開き、エラーの中身を読む
- 実行コマンドとビルドコマンドに打ち間違いがないか見る
- 本番用のSecrets(APIキーなどの秘密の値)が入っているか確認する
- プログラムが動き続ける形になっているか確認する
- サーバーの待ち受け先とポートを確認する
開発環境で設定したSecretsは、公開したアプリへ自動では引き継がれません。
これが抜けると、値が未定義というエラー、外部APIの失敗、データベース接続の失敗、ログインや決済の失敗として出てきます。
ポートの注意も具体的です。
- サーバーは 0.0.0.0 で待ち受ける必要がある(localhost や 127.0.0.1 だけでは公開アプリとして動かない)
- .replit の設定でポートを指定していると、自動検出が無効になる
- その場合は externalPort を 80 にしないと、公開の最終工程を通過できない
トップページの応答に5秒以上かかると、公開直前の動作確認がタイムアウトして失敗することがあります。
起動が遅いときは、起動時の処理を減らす、重い処理を操作のあとに回す、といった対処が案内されています。
エラーの文面はそのままAgentに貼って渡す、というのが公式の進め方です。
全文は公式ドキュメントの公開のトラブルシューティングにあります。
Replitのチェックポイントで作業を巻き戻す
壊してしまったときの戻し方も、Replitの使い方の一部です。
Agentは作業の節目で自動的にチェックポイント(保存点)を作ります。
公式ドキュメントによると、そこに残るのは次の内容です。
- プロジェクトのファイル、フォルダ、インストール済みのパッケージ、設定
- AIとの会話の履歴と文脈
- 実行環境と公開の設定
- Agentが把握しているプロジェクトの構造や好み
- その時点のデータベースの中身
巻き戻すと、コードだけでなく会話の文脈まで一緒に戻るのがReplitの特徴です。
ここに1つ、知らないと事故になる既定値があります。
既定では、巻き戻してもデータベースは変わりません。
開発用データベースも一緒に戻したいときは、巻き戻しの追加オプションで「Database」を選びます。
本番データベースの復元は、この巻き戻し機能では自動的には行われないと明記されています。
仕組みの全文は公式ドキュメントのチェックポイントと巻き戻しのページにあります。
Replitにログイン・データベース・独自ドメインを足す
最初の1本が動いたら、公式ドキュメントは順番に機能を足していく道を示しています。
データの保存を足す場合、Agentが裏側まで用意します。
- 使われるのはNeonというマネージドのPostgreSQLデータベース
- Agentが自動で用意するので、別サービスへの登録や鍵の貼り付けは不要
- 開発用と本番用の環境が最初から分かれる
- 公開すると、本番用の接続情報が公開版へ自動で渡される
試作を素早く作りたいだけなら、設定不要のReplit Databaseを使う道も案内されています。
独自ドメインを当てる手順も決まっています。
- 公開設定で独自ドメインを追加する
- Replitが表示する2つのDNSレコードをそのままコピーする
- ドメインを買った事業者の管理画面で、そのレコードを登録する
- Replitの画面に「Verified」が出るまで待つ
DNSの反映には数分から数時間かかると公式ドキュメントに書かれています。
HTTPSの鍵は自動で用意されるため、自分で証明書を取る作業は発生しません。
手順はデータベースを足すページと独自ドメインを足すページにあります。
Replitを公開したあとに見る画面
公開して終わりではありません。
公式ドキュメントは、見る画面を2つに分けています。
| 画面 | 答えてくれる問い | 見られる中身 |
|---|---|---|
| Monitoring | アプリは正常に動いているか | リクエスト数、HTTPのステータス、応答時間、CPU使用率、メモリ使用率 |
| Growth | 人に見つけてもらえているか | 訪問者、よく見られたページ、流入元、国、ブラウザ、端末 |
Growthには、検索エンジン向けの準備ができているかを測るSEO ratingも含まれます。
有料プランではSEO Agentが改善点を洗い出せる、と書かれています。
どちらの画面も、公開直後はデータが少ないままです。
アクセスが発生してから数字が入る仕組みなので、公開直後に空でも異常ではありません。
公開まわりの画面構成は公式ドキュメントの公開の概要ページにまとまっています。
Replitをスマートフォンで使う
Replitには、iOS版とAndroid版のモバイルアプリがあります。
公式ドキュメントに書かれている使い方は次のとおりです。
- ホーム画面から、続きの作業を開くか、その場で作りたいものを書いて送る
- 画面を左右にスワイプして、Agent・Tools・Tasksの3つのパネルを行き来する
- 下部のバーで、Webサイトやキャンバスなど成果物を切り替える
- 音声入力で、作りたい内容を話して伝える
- テンプレートの流用やGitHubからの取り込みは、右上の三点メニューから行う
iPhoneやiPadでは、Agentの進み具合をロック画面のライブアクティビティで追えます(iOS 18以降)。
タブレットにキーボードをつなぐと、大きい画面向けの入力モードに切り替えられます。
ただし、モバイルアプリから購入できるのはCoreまでで、Proはreplit.comでの購入が必要だと明記されています。
詳細は公式ドキュメントのモバイルアプリのページにあります。
Replitの使い方についてよくある質問
Replitはプログラミングの知識がなくても使えますか
公式ドキュメントには「コードや技術的な知識は不要」と明記されています。Agentがコードを書き、環境を用意し、結果を自分で確認します。利用者は作りたい結果を日本語で伝える役割です。
Replitで作ったアプリはどうやって人に見せますか
Project Editor右上のPublishから公開します。.replit.app のURLが割り当てられ、公開範囲はPublic、パスワード保護、ワークスペース限定、招待制の4つから選べます。
Replitで直したのに公開中のアプリが変わりません
公開中のアプリは自動では更新されません。Previewで確認したあと、Republishを押すと同じURLのまま新しい版に切り替わります。
Replitの公開が失敗するときは何を見ればいいですか
公式の順番は、Previewで動くか、公開パネルのLogs、実行とビルドのコマンド、本番用のSecrets、待ち受けアドレスとポートです。開発環境のSecretsは公開側へ自動で引き継がれない点が見落としやすい箇所です。
Replitで間違えた作業を元に戻せますか
Agentが自動で作るチェックポイントに巻き戻せます。ファイルだけでなく会話の文脈も戻ります。ただし既定ではデータベースは戻らず、戻したい場合は追加オプションでDatabaseを選ぶ必要があります。
Replitは無料のままどこまで進められますか
無料のStarterプランでも、アプリを作って公開するところまで進められます。公開できるアプリは1つで、30日後に自動的に停止します。詳しい条件は公式の料金ページと公式ドキュメントに記載されています。
Replitの使い方まとめ
- 作るものを1文で書く。できたと言える条件と、いまは作らない範囲も一緒に書く
- Free Modeで最初の1本を作る。大きな機能は分けて、1回に1つだけ頼む
- Previewで訪問者と同じ操作をして確かめる。壊れていたら症状をそのまま伝える
- Publishでドメインと公開範囲を決めて公開する。直したらRepublishで反映する
- 公開が失敗したら、Preview→Logs→コマンド→Secrets→ポートの順に見る
- 壊したらチェックポイントに巻き戻す。データベースだけは既定で戻らない
同じように会話でアプリを作るツールとしては、Lovableの使い方やCursorの使い方も比較対象になります。
業務の自動化までつなげたい方はDifyの使い方も合わせて読むと、どこまでを何で作るかの線引きがしやすくなります。
この記事の内容は2026年9月11日に公式サイト・公式ドキュメントで確認したものです。料金や仕様は変わりますので、最新の情報は公式ページでご確認ください。


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