
ChatGPTで議事録は作れます。
ただし「会議の録音ファイルをChatGPTに投げれば議事録が出てくる」わけではありません。
正しい手順は2ステップです。
①会議の音声を文字にする → ②その文字をChatGPTに議事録の形へ整えてもらう、この順番になります。
①は無料でもできますし、録音ファイルから起こしたい場合の方法もあります。
②で使えるプロンプトは、この記事にコピペできる形で3つ用意しました。
この記事の内容は、2026年8月23日にOpenAI・Google・Microsoftの公式ヘルプを実際に開いて確認したものだけを載せています。
ChatGPTで議事録は作れる?結論は「作れる。ただし2ステップに分ける」
結論からお伝えします。
ChatGPTは議事録づくりにとても向いています。
ただし向いているのは「文字になったものを整理する」作業のほうです。
会議の音声そのものを聞き取る作業は、ChatGPTの得意分野として公式に案内されている使い方ではありません。
つまり、作業をこう分けるとうまくいきます。
- ステップ1:会議の音声をテキストにする(音声入力・文字起こし機能を使う)
- ステップ2:そのテキストをChatGPTに貼り、議事録の形へ整えてもらう(決定事項・宿題・次回の日程に分ける)
この分け方をしないまま「録音をアップロードしたのに何も起きない」とつまずく方がとても多いです。
まずはその理由を、公式の記載で確認しておきます。
録音ファイルをChatGPTに投げるだけでは議事録にならない理由【公式FAQの記載】
ChatGPTにはファイルをアップロードできる機能があります。
ではその対象に音声ファイルが入っているのか、OpenAIのヘルプセンターにある「File Uploads FAQ」を開いて確認しました。
対応するファイルの種類について書かれていたのは、テキストファイル・表計算・プレゼンテーション・文書の一般的な拡張子という説明です。
この一覧に音声ファイル(mp3・m4aなど)は挙げられていませんでした。
つまり「録音データを読み込ませて議事録にする」という使い方は、公式に案内されている用途ではないということです。
ネット上の解説記事には「録音をアップロードするだけ」と書かれているものもありますが、うまくいかなくても、あなたの操作が悪いわけではありません。
だからこそ、音声を文字にする工程は別の道具に任せるのが確実です。
そしてこの工程は、無料でもできます。
【ステップ1】議事録のもとになる会議音声をテキストにする3つの方法
音声を文字にする方法は、大きく3つあります。
「会議中にその場で文字にする」のか「あとから録音ファイルを文字にする」のかで選ぶものが変わります。
| 方法 | 録音ファイルから起こせる | 費用 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Googleドキュメントの音声入力 | 無料 | 会議中にその場で文字にしたい人 | |
| Wordのトランスクリプト | Microsoft 365の契約が必要 | あとから録音を文字にしたい人 | |
| 会議ツールの文字起こし | 契約プランによる | オンライン会議が中心の人 |
方法1|Googleドキュメントの音声入力(無料・会議中に使う)
いちばん手軽なのがGoogleドキュメントの音声入力です。
Googleの公式ヘルプによると、この機能はChrome・Edge・Safariの最新版で動きます。
使い方は、ドキュメントを開いて「ツール」から「音声入力」を選び、表示されたマイクをクリックするだけです。
あとは普通の音量と速さで話すと、その場で文字になっていきます。
注意点は、これが「いま聞こえている声」を文字にする機能だということです。
あとから録音ファイルを読み込ませる使い方はできないので、会議中に立ち上げておく必要があります。
方法2|Wordのトランスクリプト(録音ファイルから文字起こしできる)
すでに録音してしまったデータがあるなら、Wordのトランスクリプト機能が使えます。
Microsoftの公式ヘルプで確認したところ、対応している形式は.wav/.mp4/.m4a/.mp3でした。
操作は「ホーム」→「ディクテーション」→「トランスクリプト」と進み、「オーディオのアップロード」を選ぶ流れです。
この機能のうれしいところは、話している人を「話者1」「話者2」のように分けてくれる点です。
議事録では「誰が言ったか」が大事になるので、これは大きな違いになります。
ただし条件もあります。
- Microsoft 365の契約が必要(アップロードした音声は1か月あたり最大300分まで)
- Microsoft Copilotのライセンスがある場合は1か月あたり最大30,000分まで
- 商用テナントのWindows版Wordで利用できる(政府機関テナントはWeb版Wordのみ)
- 録音した音声はOneDriveの「文字起こしされたファイル」フォルダーに保存される
月300分は、1時間の会議なら5回分です。
毎日会議がある方だと足りない可能性があるので、そこは先に確認しておいてください。
方法3|会議ツールの文字起こし機能を使う
オンライン会議が中心なら、会議ツール側の文字起こし機能を使う手もあります。
ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetにはこうした機能が用意されています。
ただし契約しているプランによって使えるかどうかが変わります。
ご自身の契約で使えるかどうかは、各サービスの公式ページで確認してから当日を迎えるのが安全です。
【ステップ2】ChatGPTに議事録の形へ整えてもらう手順
ここからがChatGPTの出番です。
ステップ1で作ったテキストは、そのままでは読めたものではありません。
「えーと」「あの」といった言葉や、話が行ったり来たりした部分がそのまま残っているからです。
このぐちゃぐちゃのテキストを、読める議事録に変える作業がChatGPTのいちばん得意なところです。
手順は3つだけです。
- ChatGPTを開いて、新しいチャットを始める
- 次の項目で紹介するプロンプトを貼り付ける
- その下に、文字起こししたテキストを貼り付けて送信する
順番が大事です。
「どう整理してほしいか」を先に書いてから、材料を貼ると結果が安定します。
そのままコピペで使える議事録プロンプト3つ
実際に使えるプロンプトを3種類用意しました。
会議の種類に合わせて使い分けてください。
プロンプト1|社内会議の標準的な議事録にする
あなたは会議の議事録を作るアシスタントです。
以下の文字起こしから、社内共有用の議事録を作ってください。
【出力の形】
1. 会議の目的(1行)
2. 決まったこと(箇条書き・3〜7個)
3. 決まらなかったこと/持ち帰り(箇条書き)
4. 誰が・いつまでに・何をするか(表にする)
5. 次回の日程と議題
【ルール】
・文字起こしに書かれていないことは足さないでください
・聞き取れていない部分は「(聞き取り不明)」と書いてください
・「えーと」などの言い直しは削ってください
【文字起こし】
(↓この下に文字起こしの全文を貼り付ける)
ポイントは「書かれていないことは足さないでください」の1行です。
これを入れないと、AIがそれらしい内容を勝手に補ってしまうことがあります。
プロンプト2|長い会議を「3分で読める要約」にする
以下の文字起こしを、会議に出ていない人が3分で把握できる要約にしてください。
【出力の形】
・見出し(20文字以内)
・結論を3行
・その理由を3つ、それぞれ1行で
・注意しておくべきリスクを1つ
【ルール】
・専門用語はそのまま残し、必要なら括弧で補足してください
・数字と日付は文字起こしのとおりに書き写してください
【文字起こし】
(↓この下に文字起こしの全文を貼り付ける)
上司や取引先に「あの会議どうなった?」と聞かれたときに、そのまま送れる形です。
プロンプト3|やることリスト(To Do)だけを抜き出す
以下の文字起こしから、「誰かがやると決まったこと」だけを抜き出してください。
【出力の形】
表にしてください。列は「担当者/やること/期限/確定か未確定か」の4つです。
【ルール】
・期限が話に出ていない場合は「未定」と書いてください
・「〜しようか」「〜したほうがいいかも」の段階のものは、未確定として分けてください
【文字起こし】
(↓この下に文字起こしの全文を貼り付ける)
議事録の中でいちばん価値があるのは、この「誰が・いつまでに・何をするか」の部分です。
ここだけ先に抜き出して共有すると、会議のあとの動きが目に見えて変わります。
ChatGPTで議事録を作るときに気をつける4つのこと
便利な一方で、気をつけたい点もあります。
特に会社の会議で使うなら、この4つは先に押さえておいてください。
①社外に出せない情報が入っていないか確認する
会議には、取引先の名前や未発表の数字が出てきます。
勤務先に生成AIの利用ルールがあるかどうかを先に確認してください。
ルールがある場合は、それに従うのが最優先です。
②固有名詞と数字は自分の目で見直す
文字起こしは、人名・社名・専門用語をよく間違えます。
金額や日付も同じです。
ChatGPTは元の文字起こしを信じて整理するので、元が間違っていれば、きれいな形のまま間違いが残ります。
ここだけは人の目で確認してください。
③長い会議は分割して渡す
2時間の会議の文字起こしは、かなりの分量になります。
一度に貼ると途中が薄くなることがあるので、前半・後半に分けて2回に分けると精度が上がります。
最後に「この2つを1本の議事録にまとめてください」と頼めば大丈夫です。
④参加者に「録音します」と伝える
これは技術の話ではなく、会議の作法の話です。
録音や文字起こしをするときは、会議の冒頭でひと言伝えておくとあとで揉めません。
無料版のChatGPTでも議事録は作れる?プランによる違い
結論として、無料版でも議事録づくりはできます。
文字起こしのテキストを貼り付けて整理してもらうだけなら、有料プランでなくても十分です。
ChatGPTの料金ページを開いて確認したところ、個人向けのプランは無料版・Go・Plus・Proの4つでした。
そのうえで無料版には「アップロードを含むメッセージ数に上限あり」と明記されています。
つまり、たくさんの会議を毎日処理するような使い方をすると、上限に当たる可能性があります。
週に1〜2回の会議なら無料版から始めて、足りなくなってから上のプランを考える、という順番で問題ありません。
料金は変わることがあるので、金額はChatGPTの料金ページでご確認ください。
議事録づくりを「毎回3分」にしたいなら、AIの使い方をまとめて覚えるのが近道
ここまでの手順どおりにやれば、議事録の時間はかなり短くできます。
ただ、実際にやってみると次の壁が出てきます。
「議事録はできたけれど、メール返信も、資料作りも、集計も、結局まだ全部手作業のまま」という壁です。
ひとつずつ調べて覚えていくと、どうしても時間がかかります。
その点、仕事で使う型をまとめて教わってしまうほうが早いです。
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ChatGPTの議事録についてよくある質問
- ChatGPTで議事録を作るのは無料でできますか?
-
文字起こししたテキストを整理してもらう使い方なら、無料版でもできます。
ただし無料版はアップロードを含むメッセージ数に上限があると公式の料金ページに書かれています。
- 録音した音声ファイルをそのまま読み込ませることはできますか?
-
OpenAIの公式FAQでは、アップロードに対応するファイルとしてテキスト・表計算・プレゼンテーション・文書の拡張子が挙げられており、音声ファイルは記載されていません。
録音から起こす場合は、Wordのトランスクリプトなど文字起こしができる機能を使ってください。
- 話している人を分けて議事録にできますか?
-
Wordのトランスクリプト機能は、話者を「話者1」「話者2」のように分けてラベルを付けます。
ラベルは後から実際の名前に変更できるので、そのうえでChatGPTに渡すと発言者つきの議事録になります。
- 議事録の内容をそのまま信じて配ってもいいですか?
-
人名・社名・金額・日付は、文字起こしの段階で間違っていることがあります。
元が間違っているとそのまま残るので、この4つだけは配る前にご自身で確認してください。
- パソコンが苦手でもできますか?
-
Googleドキュメントの音声入力は「ツール」から「音声入力」を選んでマイクを押すだけです。
難しい設定はいりませんが、マイクが正しく動いているかだけ先に確かめておくと安心です。
まとめ|ChatGPTの議事録は「文字にする」と「整える」を分けるとうまくいく
最後に、この記事の要点を整理します。
- ChatGPTで議事録は作れるが、音声を文字にする工程と、文字を整える工程を分けるのが前提
- OpenAIの公式FAQでは、アップロード対応としてテキスト・表計算・プレゼン・文書が挙げられ、音声ファイルの記載はない
- 会議中にその場で文字にするならGoogleドキュメントの音声入力(無料・Chrome/Edge/Safari)
- 録音ファイルから起こすならWordのトランスクリプト(.wav/.mp4/.m4a/.mp3・Microsoft 365で月300分まで)
- プロンプトには「書かれていないことは足さないでください」を必ず入れる
- 人名・社名・金額・日付だけは、配る前に自分の目で確認する
この2ステップに慣れると、会議のあとの作業がかなり軽くなります。
そして同じ考え方は、メールの返信や資料の下書きにもそのまま使えます。
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\受けてから決めても遅くありません/


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