
ChatGPTの危険性は、使う側がいくつかの設定と決まりごとを知っておけば、大きく減らせます。
道具そのものを怖がるより、どこに落とし穴があるかを先に知っておくほうが安心です。
この記事では、OpenAIの利用規約とヘルプ、個人情報保護委員会・国民生活センター・警察庁の資料(2026年9月23日に確認)だけをもとに整理しました。
- 答えは間違うことがあるので、お金・健康・契約は必ず別の窓口で確かめる
- 住所や口座番号などの個人情報は入力しない
- データコントロールで学習への利用をオフにできる
- 多要素認証でアカウントの乗っ取りを防ぐ
- 「AIで稼げる」勧誘や有名人の広告には乗らない
うさみほうさみほです。
「ChatGPTって危ないんでしょ?
」とよく聞かれます。
危ないのは道具より使い方のほう。
ひとつずつ見ていきましょう。
ChatGPTの危険性は6つに分けると整理できる
ChatGPTの危険性として語られる話は、大きく6つに分けられます。
それぞれ、防ぎ方もはっきりしています。
| 危険性 | 何が起きるか | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 答えの間違い | 事実と違う答えが返ってくる | 大事なことは別の窓口で確かめる |
| 入力した情報の扱い | 入力内容が学習に使われうる | 個人情報を入れない・設定を見直す |
| アカウントの乗っ取り | 他人にログインされる | 多要素認証を設定する |
| 偽アプリ・偽サイト | 本物に似せたものに入力してしまう | 提供元の名前を確かめる |
| AIを口実にした勧誘 | 高額な講座や投資に誘われる | その場で契約しない |
| 頼りすぎ | 自分で判断しなくなる | 最後は自分で決める |
このうち、ChatGPTそのものの性質から来るのは「答えの間違い」と「入力した情報の扱い」の2つです。
残りの4つは、ChatGPTの人気を利用した外側の危険と言えます。
外側の危険ほど、お金の被害に直結しやすい点は覚えておいてください。
ChatGPTがどんなものかを先に知りたい方は、こちらの記事から読むと理解が早くなります。


ChatGPTが「怖い」と言われる理由
ChatGPTを「なんとなく怖い」と感じる方は少なくありません。
その気持ちは自然なもので、理由を分けてみると、正体が見えてきます。
人と話しているように感じる
ChatGPTは、人が書いたような自然な文章で返事をします。
音声会話を使えば、声でやりとりすることもできます。
そのため、相手が機械だと分かっていても、人と話しているような感覚になりやすいのです。
けれども、ChatGPTは、たくさんの文章から学んだパターンをもとに、続きの言葉を組み立てて返事をしています。
意思を持ってこちらをだまそうとしているわけではありません。
中で何が起きているか見えない
入力した言葉がどこに送られ、どう使われるのかは、画面を見ているだけでは分かりません。
見えないものは不安になります。
この不安には、先に紹介した「データコントロール」と「一時チャット」の仕組みを知っておくことで、ある程度こたえられます。
ニュースで悪い使われ方を見る
AIで作った偽の画像や声を使った手口のニュースを見ると、AIそのものが怖く感じられます。
ただ、悪用しているのは人です。
道具の怖さと、人の悪さを分けて考えると、何に気をつければいいかがはっきりします。
- 人のように話す → 機械だと知ったうえで使う
- 中が見えない → 設定と入れない情報を決めておく
- 悪用のニュース → 勧誘や広告のほうを疑う
ChatGPTに聞かないほうがいいこと
ChatGPTは何でも答えようとしますが、聞かないほうがいい相談もあります。
危ないのは「聞くこと」そのものより、「答えをそのまま使うこと」です。
| 相談の内容 | 避けたい理由 | 代わりの相談先 |
|---|---|---|
| 薬の飲み合わせ | 体に関わる判断を間違えるおそれ | かかりつけ医・薬剤師 |
| 年金の受け取り方 | 制度の細かい条件がある | 年金事務所 |
| 契約の解約 | 契約ごとに条件が違う | 消費者ホットライン188 |
| 投資の銘柄選び | 利用規約が助言の代わりにしないよう求めている | 金融機関の窓口 |
| 家族の個人的な事情 | 他人の情報を入力することになる | 家族と直接話す |
こうした相談でも、「窓口で何を聞けばいいか」を整理するのに使うのは問題ありません。
たとえば「年金事務所に行く前に、聞いておくことを5つ挙げて」と頼めば、準備の手間が減ります。
答えを出してもらうのではなく、相談の準備に使うのが安全な線引きです。
ChatGPTの危険性を下げる聞き方
同じ質問でも、聞き方を少し変えるだけで、間違った答えをうのみにしにくくなります。
わたしがふだん使っている聞き方を紹介します。
- 「分からない場合は、分からないと答えてください」と最初に書く
- 「確かめるべき点があれば、最後に挙げてください」と添える
- 「どこで確認できるかも教えてください」と頼む
- 数字が出てきたら「その数字は何年の情報ですか」と聞き直す
こう頼んでおくと、ChatGPTのほうから「公式の窓口で確認してください」と添えてくることが増えます。
それでも間違いがなくなるわけではありません。
大事なのは、最後に自分で確かめる手順を、いつもの流れに組み込んでおくことです。



聞き方を工夫すると、答えの読み方も自然と慎重になりますよ。
ChatGPTの答えが間違う危険性
いちばん身近な危険が、答えの間違いです。
ChatGPTは、もっともらしい文章で、事実と違うことを答える場合があります。
利用規約にも明記されている
OpenAIの利用規約(2026年1月1日発効)には、アウトプットは常に正確とは限らないと明記されています。
さらに、アウトプットを唯一の情報源や、専門家の助言の代わりにしないよう求めています。
使う前に、人による確認を含めて正確さを判断するのは利用者の側、という立て付けです。
日付や場所の質問はとくに注意
OpenAIのヘルプでは、とくに日付・時間・場所に左右される質問で、重要な情報を確認するよう案内しています。
「今日」「明日」といった言葉は、使っている端末のタイムゾーンで解釈されます。
予約の日時などを聞くときは、日付を具体的に伝えるほうが確実です。
確かめるべき話題
- お金:年金・税金・保険・投資の話
- 健康:病気の症状・薬の飲み方・治療の選び方
- 契約:解約の条件・法律の解釈・相続の手続き
- 数字:日付・金額・電話番号・住所
こうした話題は、必ず公的な窓口で確かめるのが基本です。
ChatGPTは、窓口に相談する前に「何を聞けばいいか」を整理する道具として使うと、間違いの害を受けにくくなります。



わたしは「ChatGPTは物知りな友だち。
でも専門家ではない」と考えるようにしています。
ChatGPTに入れた情報が使われる危険性
2つ目は、入力した内容がどう扱われるかです。
ここは、公的機関とOpenAIの双方が説明を出しています。
個人情報保護委員会の注意喚起
個人情報保護委員会は、2023年6月2日に生成AIサービスの利用に関する注意喚起を出しました。
一般の利用者向けには、入力した個人情報が機械学習に使われ、不正確な内容で出力されるリスクがあると指摘しています。
あわせて、サービスの利用規約やプライバシーポリシーを確認するよう求めています。
学習に使わない設定がある
OpenAIのヘルプによると、設定の「データコントロール」で「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにすると、会話は学習に使われなくなります。
オフにしても、会話はチャット履歴に残るので、使い勝手はほとんど変わりません。
設定はアカウント全体に反映されるため、スマホで変えればパソコンにも同じ設定が反映されます。
- ChatGPTの画面でプロフィールのアイコンを押す
- 「設定」を開く
- 「データコントロール」を選ぶ
- 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする
一時チャットという選択肢
履歴に残したくない相談には、「一時チャット」を使う方法もあります。
一時チャットは学習に使われず、履歴にも保存されず、30日後にシステムから削除される仕組みです。
ただし、不正利用の監視のために確認される場合がある、とヘルプに説明があります。
どの設定でも「入れても大丈夫な情報だけを入れる」のが大前提です。
- 住所・電話番号・マイナンバー
- 銀行口座やクレジットカードの番号
- パスワードや暗証番号
- 家族や知人の個人的な情報
ChatGPTのアカウントを乗っ取られる危険性
3つ目は、アカウントそのものを他人に使われる危険です。
乗っ取られると、これまでの会話の中身を見られるおそれがあります。
多要素認証を設定する
OpenAIのヘルプでは、ログインのときに2つ目の確認を加える「多要素認証(MFA)」の設定方法を案内しています。
設定の「セキュリティとログイン」から、認証アプリ・プッシュ通知・SMSなどの方法を選ぶ形です。
パスワードが漏れても、2つ目の確認がないとログインできないので、乗っ取りの防止に役立ちます。
身に覚えのないログインがあったら
同じ「セキュリティとログイン」の画面には、「すべてのデバイスからログアウト」という項目があります。
ヘルプによると、すべてのセッションがログアウトされるまで最大30分かかる場合があります。
そのうえでパスワードを変えておけば、ひとまず安心です。
自分で操作するのが不安なときは、家族に横で見てもらいながら進めると落ち着いて対応できます。
パスワードの使い回しをやめる
ほかのサイトと同じパスワードを使っていると、別のところから漏れた情報で入られてしまいます。
ChatGPTには、ほかでは使っていないパスワードを設定しましょう。
長さのある、推測されにくい文字の並びにしておくと、なお安心です。
紙に控える場合は、スマホやパソコンとは別の場所に保管するのがおすすめです。
ログイン方法を増やしすぎない
ChatGPTには、メールアドレスのほか、Googleなどのアカウントを使ってログインする方法もあります。
どの方法を使ったか忘れてしまうと、あとで入れなくなったり、別のアカウントを作ってしまったりしがちです。
最初に決めたログイン方法を、紙のメモに書いておくと迷いません。
そのメモにはパスワードそのものではなく、「Googleでログイン」のように方法だけを書いておくと、見られても困りません。
ChatGPTを名乗る偽アプリ・偽サイトの危険性
4つ目は、ChatGPTに似せたアプリやサイトです。
アプリストアには、名前やアイコンがよく似た別のアプリが並ぶことがあります。
- アプリの提供元が「OpenAI」になっているか
- ブラウザで使うときは、アドレスが chatgpt.com か
- 最初からカード番号の入力を求めてこないか
- メールやSMSのリンクからログインしていないか
とくに気をつけたいのが、メールやSMSで届くリンクです。
「アカウントが停止されます」などと不安をあおる連絡は、リンクを押さずに、自分でアプリやブックマークから開き直してください。
入口を自分で選ぶだけで、偽サイトの被害はかなり防げます。
スマホで使うAIアプリの入れ方は、Geminiの例で詳しく説明しています。


ChatGPTを口実にした勧誘の危険性
5つ目は、ChatGPTやAIの人気を口実にした勧誘です。
これは道具の危険ではなく、人による危険ですが、被害額はいちばん大きくなりがちです。
AI講座の高額契約
国民生活センターは、2026年9月16日にビジネス講座のトラブルについて注意を呼びかけました。
AI講座などのビジネス講座の相談は、2020年度の1,169件から2025年度には3,551件に増えています。
Web会議を使った勧誘では、平均契約額が87万円(2025年度)にのぼります。
相談事例には、SNSの広告からメッセージアプリに誘導され、説明会を受けてAI講座を契約したものの、内容が期待した水準ではなかったという例がありました。
有名人をかたる広告
警察庁の資料によると、SNS型投資詐欺という手口の被害額は、令和7年に1,288.0億円でした。
令和7年7月以降は、有名人の画像や動画を無断で使ったバナー広告による被害の増加が目立つとされています。
AIを使えば、本物そっくりの画像や声も作れてしまいます。
広告の有名人が「AIで資産が増える」と話していても、その場で信じないことが大切です。
- 消費者ホットライン:188(いやや)
- 警察相談専用電話:#9110
ChatGPTに頼りすぎる危険性
6つ目は、便利さゆえに自分で考えなくなる危険です。
何でも聞けば答えてくれるので、判断までまかせたくなる場面が出てきます。
ChatGPTの利用規約でも、アウトプットを専門家の助言の代わりにしないよう求めています。
考えるための材料をもらう道具と割り切り、最後は自分で決めるのが健全な使い方です。
- 答えを聞いたら「本当かな」と一度立ち止まる
- 大事な決めごとは、家族や専門家にも相談する
- 自分の考えを先に書いてから、意見を聞く
とくに3つ目は効果的です。
先に自分の考えを伝えてから「どう思う?」と聞くと、ChatGPTが考えの穴を指摘してくれる使い方になります。
答えをもらうのではなく、自分の考えを深める相手として使うと、頼りすぎになりません。
ChatGPTをお孫さんや家族と使うときの危険性
ChatGPTを覚えると、家族にも教えたくなるものです。
そのときに知っておきたい決まりがいくつかあります。
年齢の決まり
OpenAIの利用規約では、ChatGPTを使えるのは13歳以上です。
さらに、18歳未満の場合は、親または保護者の許可が必要とされています。
小学生のお孫さんに自分のアカウントを貸して使わせるのは、この決まりに合いません。
一緒に画面を見ながら、大人が操作する形にとどめておくと安心です。
アカウントを共有しない
家族で1つのアカウントを使い回すと、それぞれの相談内容が履歴に混ざります。
自分の健康の相談を、家族に見られてしまうこともあり得ます。
ChatGPTは1人1つのアカウントで使うのが基本です。
家族の情報を入力するとき
家族の名前や病状、勤め先などを入力すると、本人の知らないところで情報を渡すことになります。
家族のことを相談したいときは、名前を出さずに「70代の母が」のように書き換えるのが一つの工夫です。
- 13歳未満の子どもには使わせない
- 18歳未満は保護者の許可を取る
- アカウントは1人1つにする
- 家族の名前や病状はそのまま書かない
ChatGPTを安全に使うための設定
ここまでの内容を、今日からできる設定にまとめました。
どれも数分で終わるので、最初に済ませておきましょう。
| 設定 | 場所 | 効果 |
|---|---|---|
| 学習への利用をオフ | 設定→データコントロール | 会話がモデルの改善に使われない |
| 一時チャット | 新しいチャットの画面 | 履歴に残らず30日で削除 |
| 多要素認証 | 設定→セキュリティとログイン | 乗っ取りを防ぐ |
| 全デバイスからログアウト | 設定→セキュリティとログイン | 心当たりのないログインを締め出す |
設定を変えたあとも、入力する内容に気をつけることは変わりません。
設定は守りの一部で、いちばんの守りは「入れていい情報だけを入れる」という使い方です。



設定は一度やれば終わり。
わたしは使い始めた日にデータコントロールと多要素認証を済ませました。
ChatGPTを安全に学ぶ方法
ひとりで設定や使い方を覚えるのが不安な方は、教わる場を使うのも一つの方法です。
ただし、先ほど紹介したように、AI講座の中には高額な契約につながるものもあります。
申し込む前に、参加費と、その後に有料の案内があるかどうかを確かめてください。
わたしのサイトでは、PCから参加できる無料のAIセミナーを紹介しています。
参加費は無料で、Zoomのライブで約2時間30分、参加特典としてAI教材がもらえる内容です。
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参加特典のAI教材つき
セミナーの見分け方は、別の記事でチェックポイントを並べています。


ChatGPTの危険性に関するよくある質問
- ChatGPTを使うだけでウイルスに感染しますか?
-
本物のアプリやサイトを使っている限り、会話をするだけで感染するという説明はOpenAIの資料にはありません。
危ないのは偽のアプリやサイトなので、提供元とアドレスを確かめてください。
- ChatGPTに話した内容は誰かに見られますか?
-
一時チャットでも、不正利用の監視のために確認される場合があるとOpenAIは説明しています。
見られて困る情報は入れないのが基本です。
- 学習に使われない設定にすると、使いにくくなりますか?
-
会話はチャット履歴に残るため、ふだんの使い方はほとんど変わりません。
- ChatGPTは何歳から使えますか?
-
利用規約では13歳以上で、18歳未満は保護者の許可が必要とされています。
- 有料プランにすれば危険性はなくなりますか?
-
答えの間違いや勧誘の危険は、プランに関係なくあります。
どのプランでも、確かめる習慣と設定の見直しが大切です。
- AIの勧誘で契約してしまったらどうすればいいですか?
-
すぐに消費者ホットライン188に相談してください。
国民生活センターは、Web会議での勧誘がクーリング・オフの対象になる場合もあるとしています。
まとめ|ChatGPTの危険性は設定と使い方で減らせる
ChatGPTの危険性は、答えの間違い・入力した情報・乗っ取り・偽アプリ・勧誘・頼りすぎの6つに分けると整理できます。
どれも、設定と使い方の決まりごとで大きく減らせるものです。
- お金・健康・契約の答えは、公的な窓口で確かめる
- 個人情報は入れず、データコントロールを見直す
- 多要素認証で乗っ取りを防ぐ
- 提供元がOpenAIか、アドレスがchatgpt.comかを見る
- 「AIで稼げる」勧誘はその場で決めない
正しい使い方を一度まとめて知っておきたい方は、無料のセミナーで全体像をつかむのも近道です。
\参加費は無料・約2時間30分/
PCからの参加がおすすめ



怖がりすぎず、油断しすぎず。
この記事の設定だけ済ませたら、あとは気軽に使ってみてくださいね。
無料で受けられるAIセミナーは、こちらの記事で比べています。






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