Gemini Gemsの使い方は、身構えるほど複雑ではありません。
gemini.google.com を開いて、サイドバーの「Gem」から「Gem を作成」を選ぶ、ここから始まります。
あとは名前と「カスタム指示」を書いて保存するだけで、自分専用のGemsが1つできあがります。
作ったGemsは、公式ヘルプによると「閲覧者」と「編集者」という2種類の権限を指定して、ほかの人と共有できるしくみです。
ただし共有すると、カスタム指示もアップロードしたファイルも、アクセスできる人には全部見えます。
料金については、今回確認したヘルプページに具体的な金額の記載がなかったため、この記事では金額を書いていません。
この記事は2026年9月4日にGoogleの公式ヘルプとGemini公式サイトを確認した時点の記載にもとづいています。
Gemini Gemsの使い方は「Gemを作成」を押すところから始まります
まず、いちばん知りたいところからお答えします。
Google公式ヘルプの「Gemini アプリで Gem を使用する(Google 公式ヘルプ)」には、作成の手順が順番に書かれていました。
- パソコンで gemini.google.com にアクセスする
- 「サイドバーを開く」アイコンをクリックする
- [Gem]をクリックする
- [Gem を作成]をクリックする
- Gemの名前とカスタム指示を入力する
- (省略可)[知識]の下から「ファイルを追加」でソースを足す
- [保存]をクリックする
特別な申し込みも、追加のアプリのインストールも出てきません。
必要なのはGeminiアプリへのログインだけで、個人のGoogleアカウントでGemsを作るには13歳(またはお住まいの国の該当する年齢)以上である必要があると明記されていました。
もうひとつ、地味に効いてくる記載があります。
Geminiウェブアプリで作ったGemsは、Geminiモバイルアプリと、Google Workspace の Gemini サイドパネルにも表示されると書かれていました。
つまり、パソコンで1回作れば、スマホでもそのまま呼び出せるということです。
Gemini Gemsとは何か|公式サイトは「カスタムAIエキスパート」と説明しています
Gemini公式サイトの「Gemini Gem(Gemini 公式サイト)」では、Gemは「どんなトピックにも対応できるあなた専用のカスタムAIエキスパート」と紹介されていました。
キャリアアドバイザー、アイデア出しのプロ、コーディングパートナーなど、役割を決めて用意しておく道具だという説明です。
公式ヘルプの「Gem の使用方法(Google 公式ヘルプ)」のほうは、もう少し実務寄りの書き方をしていました。
具体的で、繰り返し行うカスタム指示を作成して、Geminiに実行させることができる、という説明です。
同じような前置きを毎回打ち直す手間を減らすためのもの、と読むといちばん近いと思います。
| 公式ヘルプに載っていた例 | Gemsに書いておく中身 |
|---|---|
| ワークアウトの要件 | 身体的な制限と時間的な制限を含めておき、毎回それに合った動きを提案してもらう |
| 食事の好み | レシピに含める食品や、ビーガン・高タンパクなどの食事制限を入れておく |
| ガーデニングの条件 | 庭の気候と日照条件を入れておき、自分の庭に関係するアイデアだけ受け取る |
見てのとおり、どれも「毎回説明するのが面倒な前提」を1回だけ書いておくという使い方です。
AIエージェント全般の考え方が気になる方は、AIエージェントとは何かの記事もあわせてどうぞ。
Gemini Gemsのカスタム指示は「ペルソナ・タスク・コンテキスト・形式」で書きます
Gemsの出来を決めるのは、名前ではなくカスタム指示です。
公式ヘルプの「カスタム Gem 作成のヒント(Google 公式ヘルプ)」には、考慮すべき観点が4つ挙げられていました。
| 観点 | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|
| ペルソナ | Gemが担う役割と、回答の仕方をGemに伝える |
| タスク | Geminiにしてほしいこと、作成してほしいものを伝える |
| コンテキスト | できるだけ多くの背景情報を伝える |
| 形式 | 必要な構成を指定する場合は具体的に伝える |
ここで安心できるのは、4つすべてを含める必要はなく、いくつかでも言及しておくと効果的と書かれていた点です。
完璧に埋めないと動かない、という道具ではありません。
文章を書くのが面倒なときのために、少し入力した状態で[Gemini を使用して指示を書き換える]をクリックすると、Geminiが包括的なカスタム指示を作ってくれる機能も用意されています。
生成された指示が表示されるまで数秒かかることがある、という注意書きもありました。
公式ヘルプには「プレビュー ウィンドウを使用しても Gem は自動的には保存されません」と明記されていました。
右側のテキストボックスで動きを試したあとは、必ず[保存]を押してください。
Gemini Gemsに知識ファイルを追加する|対応する追加元と上限
カスタム指示だけでは足りないときは、[知識]にファイルを足せます。
公式ヘルプで案内されていた追加元は3つでした。
- デバイスから:[ファイルをアップロード]をクリックする
- Googleドライブから:[ドライブから追加]をクリックする([アクティビティの保存]をオンにして、Google Workspace を Gemini アプリに接続する必要があります)
- NotebookLM から:[その他のアップロード]→[ノートブック]をクリックする
ドライブから追加した場合は、Geminiが最新バージョンのファイルを使い、ファイルを直せばその変更がGemsにも反映されると書かれていました。
運用の手間という意味では、ここがいちばん大きい差だと思います。
回答に引用を出したくない場合は、[知識の引用を無効にする]を選べます。
ファイルそのものの制限は、別ページの「Gemini アプリでファイルをアップロードして分析する(Google 公式ヘルプ)」にまとまっていました。
| 項目 | 公式ヘルプに書かれていた上限(2026年9月4日確認) |
|---|---|
| 同一プロンプトのファイル数 | 最大10個(状況により制限がかかる場合あり) |
| 動画のサイズ | 1ファイルにつき最大2GB |
| その他の形式のサイズ | それぞれ100MBまで |
| 動画の長さ | 合計5分まで(Google AI Pro・Ultraで合計1時間まで) |
| 音声の長さ | 合計10分まで(Google AI Pro・Ultraで合計3時間まで) |
| コードフォルダ/GitHubリポジトリ | 1つのチャットに1つ、5,000ファイル・合計100MBまで |
| ZIPファイル | 最大10ファイル、合計100MB、動画・音声は含められない |
同じページには、チャットやGemに動画・写真などのファイルが含まれると、Geminiアプリの保存容量をより多く消費するという注意も書かれていました。
保存容量の上限に当たると、容量を空けるまで新しいファイルをアップロードできなくなります。
資料を読ませる用途そのものが目的なら、NotebookLMの使い方の記事のほうが近いかもしれません。
プリメイドGemsとカスタムGemsの違い|まず既製品から触るのが早いです
ゼロから作らなくても、最初から用意されたGemsがあります。
公式ヘルプの「プリメイド Gem を使って今すぐ始める(Google 公式ヘルプ)」によると、対象範囲はブレインストーミングからコーディング、キャリアコーチングまで幅広いと説明されていました。
使い方は、左側の[Gem]から[Google が作成した Gem]を開いて選ぶだけです。
一度もGemsを作ったことがない場合は、まず[設定とヘルプ]→[Gem]の順にクリックする、という補足もありました。
そして便利なのが、プリメイドGemsは[コピーを作成]で複製して、自分用に書き換えられる点です。
| 公式ヘルプに載っていたカスタマイズ例 | 足す内容 |
|---|---|
| キャリアガイド | 自分のスキルやキャリア目標の詳細を追加する |
| 文章編集者 | APやMLAスタイルなど、従うべき具体的な文章スタイルを追加する |
| ブレインストーミング パートナー | 対象者の年齢層や時代など、目的に関する情報を追加する |
ただし、すべてのプリメイドGemsがカスタマイズできるわけではありません。
[コピーを作成]が表示されていないGemsは、コピーもカスタマイズもできない、と明記されていました。
カスタマイズできるのはGeminiウェブアプリだけ、という条件も付いています。
Gemini Gemsの共有|「閲覧者」と「編集者」で見え方が変わります
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
公式ヘルプの「Gemini アプリで Gem を共有する(Google 公式ヘルプ)」に、共有の範囲が整理されていました。
共有相手に指定できる権限は2種類です。
| アクセスレベル | できること(公式ヘルプの記載) |
|---|---|
| 編集者 | Gemを他のユーザーと共有する/カスタム指示とアップロードしたファイルに変更を加える/Gemを削除する |
| 閲覧者 | 共有したGemを使用する/カスタム指示とアップロードしたファイルを表示する |
注目したいのは、閲覧者であってもカスタム指示とファイルの中身は見られるという点です。
「使わせるだけ」にはならない、と理解しておいたほうが安全です。
さらに広い範囲へ出すときは、Gemsの一般的なアクセス権を変更します。
| 一般的なアクセス | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|
| 一般公開 | 誰でもGoogleでGemを検索してアクセスできる(Googleアカウントへのログインは不要) |
| リンクを知っている全員 | リンクを知っている全員がGemを使用できる(ログインは不要) |
| 組織内 | 職場や学校のアカウントで、組織のアカウントにログインしていれば誰でも開ける |
| 非公開 | アクセス権のあるユーザーだけが開ける |
職場や学校を通じて取得したGoogleアカウントでは、「一般公開」と「リンクを知っている全員」が表示されないことがあるとも書かれていました。
共有の手順自体はシンプルで、対象のGemsの横の[共有]からメールアドレスを入れて権限を選ぶだけです。
- アップロードしたファイルを含むGemsは、デバイスのファイルまたはGoogleドライブのファイルとのみ共有できる(他の形式が[知識]に入っていると共有できない)
- NotebookLMのノートブックは、共有するGemsのソースとして使えない
- 共有したGemsはGoogleドライブの新しいフォルダに保存される(アクセス権が削除されると、その人のドライブからも消える)
- ユーザーのアクセス権に有効期限を付けられる([有効期限を追加])
オーナー権限そのものを、Gemsにアクセスできる別のユーザーへ譲渡することもできます。
ただし公式ヘルプには、オーナー権限を譲渡すると、新しいオーナーは元のユーザーのアクセス権を削除できるようになると注意が書かれていました。
仕事用・学校用のアカウントで[共有]が出てこない場合は、共有できないファイル形式が入っているか、管理者が共有をオフにしているかのどちらかだと説明されています。
Gemini Gemsを共有する前に確認したい「見せてはいけないもの」
ここは仕組みの話ではなく、運用の話です。
公式ヘルプは、Gemにアップロードしたカスタム指示とファイルは、Gemにアクセスできるすべてのユーザーが閲覧できると重要注意として書いています。
そして「そのファイルを表示してほしくないユーザーとは、Gemを共有しないでください」とまで書かれていました。
- [知識]に、社外に出せない資料や個人情報が入っていないか
- カスタム指示の中に、社内の呼び方・単価・取引先名などが混ざっていないか
- 「閲覧者」でも中身は見えることを、渡す相手に伝えてあるか
- 一時的に渡すだけなら、有効期限を設定したか
Gemsは便利ですが、共有した瞬間に「指示書ごと渡す」ことになる点だけは押さえておいてください。
業務で使う資料をどう扱うかは、道具より先に決めておくほうが結局は速いです。
Gemini Gemsが使えない場面と、消えることがある理由
公式ヘルプには、制限もはっきり書かれていました。
ひとつめは対応範囲です。
現時点では、Gemini Live では Gem を使用できません、と明記されています。
Gemini Liveそのものについては「Gemini Live で自然に会話する(Google 公式ヘルプ)」に説明があります。
ふたつめは、プリメイドGemsの一部の制限です。
「現時点では、学習コーチのプリメイド Gem は言語学習をサポートしていません」と書かれていました。
みっつめが、いちばん見落としやすいところです。
Googleの利用規約(生成AIの使用禁止に関するポリシーを含む)に違反する可能性があるとシステムが判断した場合、Gemが削除されることがあると説明されていました。
禁止事項の中身は「生成 AI の使用禁止に関するポリシー(Google 公式)」で確認できます。
作ったGemsを業務の中心に据えるなら、消える可能性がある前提で、指示文は手元にも控えておくのが無難です。
Gemini Gemsとプランの関係|公式ヘルプで確認できた上限
ここは正直に書きます。
今回確認した公式ヘルプ「Google AI のサブスクリプション プランに応じた Gemini アプリの使用量上限とアップグレード(Google 公式ヘルプ)」には、プランごとの金額そのものは書かれていませんでした。
そのため、この記事では料金の数字を書いていません。
一方で、上限のしくみについては具体的な記載がありました。
| 項目 | 公式ヘルプの記載(2026年9月4日確認) |
|---|---|
| 使用量上限のリセット | 週ごとの上限に達するまで、5時間ごとにリセットされる |
| コンテキストウィンドウ(AIプランなし) | 32,000トークン |
| コンテキストウィンドウ(AI Plus) | 128,000トークン |
| コンテキストウィンドウ(AI Pro・AI Ultra) | 100万トークン |
| 上限に達したとき | Google AI サブスクリプション利用時は Flash-Lite で会話を続けられる |
Gemsに長い資料を読ませる使い方をするほど、効いてくるのは機能の有無よりコンテキストウィンドウの広さです。
なお公式ヘルプには「上限は、処理上の制約などにより、予告なく変更されることがあります」とも書かれていました。
無料と有料の線引きをもう少し詳しく知りたい方は、Geminiの無料版と有料版の違いの記事で整理しています。
Gemini Gemsが向いている人・向いていない人
ここまでの内容から、向き不向きを整理します。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 同じ前置きを毎回打ち直している人 | その場かぎりの質問しかしない人 |
| 文章のトーンや形式を固定したい人 | 毎回まったく違う出力がほしい人 |
| チームで同じ指示を共有したい人 | 指示の中身を人に見せられない人 |
| 手元の資料を毎回参照させたい人 | 資料をクラウドに置けない人 |
| スマホとパソコンを行き来する人 | Gemini Liveでの音声利用が中心の人 |
いちばん効くのは、同じ作業を週に何度も繰り返している人です。
逆に、指示の中身を人に見せられない立場なら、共有機能は使わずに自分専用で止めておくのが正解だと思います。
ここまで読んで「AIを仕事の中にどう組み込むかを、もう少し体系立てて学びたい」と感じた方は、自分専属AI育成ウェブセミナーのような、手を動かしながら学ぶ形の講座を一度のぞいてみるのも手です。
Gemini Gemsのよくある質問
Gemini Gemsを使うのにお金はかかりますか?
今回確認した公式ヘルプには、Gemsそのものの料金は書かれていませんでした。金額は公式の定期購入ページでご確認ください。プランによって差が出ると明記されていたのは、コンテキストウィンドウの大きさや使用量の上限です。
作ったGemsはスマホでも使えますか?
はい。公式ヘルプには、Geminiウェブアプリで作成したGemは、Geminiモバイルアプリと、Google Workspace の Gemini サイドパネルに表示されると書かれていました。
Gemini Gemsを共有すると、指示の中身も相手に見えますか?
見えます。公式ヘルプは、Gemにアップロードしたカスタム指示とファイルは、Gemにアクセスできるすべてのユーザーが閲覧できると重要事項として記載しています。閲覧者権限でも中身は表示されます。
NotebookLMのノートブックを共有Gemsのソースにできますか?
できません。公式ヘルプに「NotebookLM のノートブックは、共有 Gems のソースとして使用できません」と明記されていました。自分だけで使うGemsには追加できます。
Gemini LiveでGemsは使えますか?
2026年9月4日時点の公式ヘルプでは「現時点では、Gemini Live では Gem を使用できません」と記載されていました。今後変わる可能性はあるので、公式ヘルプで最新の記載をご確認ください。
作ったGemsが消えることはありますか?
あります。公式ヘルプには、Googleの利用規約(生成AIの使用禁止に関するポリシーを含む)に違反する可能性があるとシステムが判断した場合、GeminiアプリによってGemが削除されることがあると書かれていました。
プリメイドGemsは全部カスタマイズできますか?
いいえ。公式ヘルプに「すべてのプリメイド Gem をカスタマイズできるわけではありません」とあり、[コピーを作成]が表示されない場合はコピーもカスタマイズもできないと説明されていました。
まとめ|Gemini Gemsは「繰り返す指示」を保存しておく道具です
最後に、この記事で確認できたことを並べておきます。
- Gemsの作成はgemini.google.com →[Gem]→[Gem を作成]→ 名前とカスタム指示 →[保存]の流れ
- カスタム指示はペルソナ・タスク・コンテキスト・形式の4観点で書く(全部そろえなくてもよい)
- [知識]にはデバイス・Googleドライブ・NotebookLMからファイルを足せる
- 共有の権限は編集者と閲覧者の2種類で、閲覧者でも指示とファイルの中身は見える
- 一般的なアクセスは一般公開/リンクを知っている全員/組織内/非公開の4段階
- Gemini LiveではGemsを使用できない(2026年9月4日時点)
道具としての性格は、賢さを足すものではなく、毎回の説明を省くものだと考えるとしっくりきます。
まずはプリメイドGemsを1つコピーして、自分の言葉に書き換えるところから始めるのがいちばん早いです。
作成のコツは「カスタム Gem 作成のヒント」、共有の条件は「Gemini アプリで Gem を共有する」、全体の流れは「Gemini アプリで Gem の使用を開始する」に、それぞれ公式の説明があります。
他のAIとの使い分けを考えている方は、Claudeの使い方の記事もあわせてどうぞ。
この記事の内容は2026年9月4日にGemini(Gems)の公式ドキュメントで確認したものです。仕様や料金は変わりますので、最新の情報は公式ページでご確認ください。


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