
としかつ会社でもリスキリングって言われるんだけど、この歳で今さら何を学べばいいのか分からなくてね…



50代のリスキリングは、いきなり講座を選ばないのがコツです。
「何のために学ぶか」を先に決めて、使える給付金を確かめてから始めると、後悔しにくくなります。
50代のリスキリングは、①学ぶ目的を決める → ②分野を1つに絞る → ③給付金と無料の講座を確かめるの順で始めると、お金と時間をむだにしません。
まず今の仕事・転職・定年後のどれに役立てたいかを決める
50代のおよそ5人に2人が、仕事や学業以外で何かを学んでいる
後悔しやすいのは目的のない資格取り・高額講座の急な契約
指定講座なら教育訓練給付金で費用の20〜80%が戻る
この記事は、筆者が、厚生労働省・ハローワーク・経済産業省・総務省統計局などの公式ページを2026年9月24日に開いて確かめてまとめました。
この記事を読めば、50代の今から何を学び、どの制度を使えばいいかが分かります。
50代のリスキリングは何から始める?
50代のリスキリングは、次の5つの手順で進めると迷いません。
担当した仕事・得意なこと・人からよく頼まれたことを紙に書き出します。
「今の仕事で役立てる」「転職・再就職する」「定年後に働き続ける」のどれかに決めます。
目的に合う分野を1つ選び、同時にあれこれ手を広げないようにします。
教育訓練給付金の対象講座か、無料で学べる公的な講座がないかを先に調べます。
週に数時間から始めて、学んだことを仕事で1回使ってみます。
リスキリングとは
リスキリングとは、新しい仕事に就くためや、今の仕事で求められるスキルの変化についていくために、必要なスキルを学び直すことを指す言葉として使われています。
趣味や教養のための学びよりも、「仕事で使えるようにする」ことに重きを置いているのが特徴です。
学び直しとの違い
「学び直し」は、仕事のためだけでなく、教養や趣味のために学ぶことまで含む広い言葉です。
この記事では、仕事に役立てるための学び直しを、50代のリスキリングとしてまとめています。
仕事から少し離れて、60代からAIを楽しく学びたい人は、60代からのAIの学び直しをまとめた記事が向いています。↓


50代のリスキリングが注目される理由
50代のリスキリングが注目されるのには、働く期間が長くなったことと、仕事で使う道具が変わってきたことの2つがあります。
70歳まで働く時代になった
会社には、70歳までの就業機会を確保するよう努める義務(努力義務)が設けられています(出典:厚生労働省「高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~」)。
65歳以上の就業者は943万人と22年続けて増え、過去最多になりました(出典:総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者(統計トピックスNo.149)」)。
令和7年の簡易生命表では、50歳の平均余命は男性32.82年・女性38.41年です(出典:厚生労働省「令和7年簡易生命表の概況」)。
50歳から数えて、あと15〜20年働く可能性があると考えると、今のうちに学び直す意味が見えてきます。
仕事で使う道具がデジタルに変わった
書類づくりや連絡、データの集計など、多くの仕事でパソコンやクラウド、AIを使う場面が増えています。
総務省の令和3年社会生活基本調査でも、男性が仕事や学業以外で学んだものでいちばん多いのはパソコンなどの情報処理(20.1%)でした(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要」)。
同じ調査では、パソコンなどの情報処理を学ぶ目的は「現在の仕事に役立てるため」がいちばん多くなっています(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要」)。
50代でも約4割が学んでいる
過去1年間に何かを学んだ人(学習・自己啓発・訓練をした人)の割合は、50〜54歳で38.8%、55〜59歳で39.0%でした(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要」)。
5年前の2016年と比べると、どちらも少しずつ上がっています(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 結果の概要」)。
| 年齢 | 学んだ人の割合(2021年) | 5年前(2016年) |
|---|---|---|
| 45〜49歳 | 38.1% | 34.5% |
| 50〜54歳 | 38.8% | 37.2% |
| 55〜59歳 | 39.0% | 37.1% |
| 60〜64歳 | 36.7% | 35.1% |
50代で学び直している人は、決して少数派ではありません。
50代のリスキリング・学び直しで後悔しやすいこと
50代のリスキリングで「こうしておけばよかった」と感じやすいのは、次の4つです。
目的:何に使うか決めないまま資格を取る
お金:給付金を調べる前に講座を契約する
契約:高額な講座をその場で申し込む
時間:無理な計画を立てて途中でやめる
何に使うか決めないまま資格を取る
「とりあえず資格を」と勉強を始めると、取ったあとに使いどころがなく、時間とお金をむだにしたと感じやすくなります。
資格を選ぶ前に、厚生労働省の厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)で、目指す仕事に必要な知識やスキルを調べておくと、学ぶことが絞れます。
給付金を調べる前に講座を契約する
教育訓練給付金は、厚生労働大臣が指定した講座だけが対象です。
専門実践教育訓練と特定一般教育訓練は、受講開始日の2週間前までにハローワークで手続きが必要です(出典:ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」)。
申し込んでから調べたのでは間に合わないことがあるので、講座を選ぶ段階で確かめておきましょう。
高額な講座をその場で申し込む



セミナーで「今日申し込めば安くなる」と言われると、つい焦ってしまいそうでね…



その場で決めなくて大丈夫です。
いったん持ち帰って、契約の期間や解約の条件を家で読んでから決めましょう。
パソコン教室や語学教室で、期間が2か月を超え、総額が5万円を超える契約は、書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができます(出典:消費者庁「特定商取引法ガイド 特定継続的役務提供」)。
高額な講座の勧誘で気をつけたい点は、AI副業で50代が注意すべきことをまとめた記事にまとめています。↓


無理な計画を立てて途中でやめる
仕事や家族のことで忙しい50代は、平日に毎日2時間の勉強時間を取るのは簡単ではありません。
最初は週に2〜3時間から始めて、続けられたら少しずつ増やすほうが、結果的に長く学べます。
50代がリスキリングで学ぶ分野の選び方
50代のリスキリングで学ぶ分野は、学ぶ目的から逆算して選びます。
| 学ぶ目的 | 向いている分野の例 | 選ぶときのポイント |
|---|---|---|
| 今の仕事で役立てる | パソコン・データの集計・AI・マネジメント | 職場ですぐ使えるものから |
| 転職・再就職する | 経理・会計・IT・介護・福祉 | 求人で求められているかを先に確かめる |
| 定年後も働き続ける | パソコン・AI・これまでの専門を深める | 経験に1つ足す形にする |
今の仕事で役立てたいとき
今の職場で評価されたいなら、日々の仕事の中で時間がかかっている作業を減らせるスキルから学ぶのが近道です。
たとえば、表計算やAIを使った文書づくりは、学んだ次の日から仕事で試せます。
会社に研修の制度があれば、まずはそれを使えないか人事の担当者に聞いてみましょう。
転職・再就職したいとき
転職や再就職を考えるなら、学ぶ前に、目指す仕事の求人でどんなスキルや資格が求められているかを確かめます。
ハローワークでは、公的職業訓練「ハロートレーニング」の相談もできます(出典:厚生労働省「ハロートレーニングQ&A」)。
定年後も働き続けたいとき
定年後も働くなら、これまでの経験に新しいスキルを1つ足す考え方が役に立ちます。
たとえば、営業の経験にパソコンやAIのスキルを足すと、資料づくりから提案まで一人でこなせるようになります。
学ぶ時間の作り方
50代は、仕事の責任が重く、親の介護や家のことも重なりやすい年代です。
まとまった勉強時間を取ろうとするより、通勤の時間や昼休みなど、すき間の時間に動画の講座を見るほうが長続きしやすいものです。
週末に1時間だけ机に向かう日を決めて、平日に見たことを手を動かして試すと、学んだことが身につきやすくなります。
家族に「この時間は勉強の時間」と伝えておくと、協力も得やすくなります。



パソコンは会社で使う程度なんだけど、AIなんて今から覚えられるのかなあ…



大丈夫です。
今のAIは、話しかけるように文章で頼むだけで使えます。
パソコンで文字が打てれば、十分に始められますよ。
AIを何から始めればいいか迷う人は、シニアがAIを始める最初の1週間をまとめた記事が参考になります。↓


50代のリスキリングに使える給付金・補助(公式ページで確かめる)
50代のリスキリングでは、国の給付金や補助、無料の講座を使うと、費用を大きく抑えられます。
ここに書いた内容は、2026年9月24日に厚生労働省・ハローワーク・経済産業省の公式ページで確かめたものです。
教育訓練給付金
厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、受講にかかった費用(教育訓練経費)の一部が教育訓練給付金として支給されます(出典:厚生労働省「教育訓練給付金」)。
| 講座の種類 | 支給される額 |
|---|---|
| 専門実践教育訓練 | 費用の50%(年間上限40万円)。資格取得などで就職すると70%(年間上限56万円)、さらに賃金が5%以上上がると80%(年間上限64万円) |
| 特定一般教育訓練 | 費用の40%(上限20万円)。資格取得などで就職すると50%(上限25万円) |
| 一般教育訓練 | 費用の20%(上限10万円) |
受けられるのは、受講開始日に雇用保険に入っていた期間が原則3年以上ある人です(出典:ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」)。
初めて給付を受ける人は、一般教育訓練と特定一般教育訓練なら1年以上、専門実践教育訓練なら2年以上の加入で受けられます(出典:ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」)。
前回の給付から3年以内の人は受けられないので注意しましょう(出典:ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付金」)。
対象の講座は、厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で探せます(出典:厚生労働省「教育訓練給付金」)。
経済産業省のリスキリング支援
経済産業省の経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」では、在職者がキャリアの相談・講座の受講・転職の支援を、補助事業者を通して一体で受けられます。
講座を修了すると受講費用(税別)の2分の1(上限40万円)、転職して1年続けて働くと、さらに5分の1(上限16万円)が補助されます(出典:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」)。
補助は補助事業者に支払われ、受講する人はその分を差し引いた価格で講座を受けられる仕組みです(出典:経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」)。
転職を考えている50代が対象になる制度なので、今の会社で働き続けたい人は、教育訓練給付金のほうから確かめましょう。
無料で学べる公的な講座
経済産業省とIPAが運営するマナビDX(経済産業省・IPA)には、受講料無料の講座もあります(出典:マナビDX(経済産業省・IPA))。
ハロートレーニング(公的職業訓練)は、仕事を探している人向けの訓練なら受講料は基本的に無料です(出典:厚生労働省「ハロートレーニングQ&A」)。
ただし、在職者向けのハロートレーニングは有料で、2〜5日の短い訓練です(出典:厚生労働省「ハロートレーニングQ&A」)。
会社の研修や支援の制度
国の制度だけでなく、勤めている会社に研修や資格取得の支援制度がないかも確かめておきましょう。
会社によっては、業務に関係する講座の受講料や資格の受験料を負担してくれるところもあります。
就業規則や社内の案内を見て分からなければ、人事の担当者に一度聞いてみるのがいちばん早い方法です。
会社の制度と国の給付金を両方使えるかどうかは制度ごとに違うので、申し込む前にそれぞれの窓口で確かめてください。
自分の雇用保険の加入期間(ハローワークで確かめられる)
選びたい講座が給付金の指定講座か
専門実践・特定一般は受講開始日の2週間前までに手続きが必要
迷ったら住んでいる地域のハローワークで相談する
50代のリスキリングについてよくある質問
50代のリスキリングについて、よく聞かれる質問に答えます。
- 50代からリスキリングしても遅くないですか?
-
遅くありません。
総務省の調査では、50代のおよそ5人に2人が仕事や学業以外で何かを学んでいます。
会社には70歳までの就業機会を確保する努力義務もあり、学んだことを生かせる期間は長くあります。
- 50代のリスキリングは何から始めればいいですか?
-
まず、今の仕事・転職・定年後のどれに役立てたいかを決めます。
そのうえで分野を1つに絞り、教育訓練給付金の指定講座や無料の講座がないかを確かめてから始めると、後悔しにくくなります。
- リスキリングに使える給付金はありますか?
-
厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、受講費用の20〜80%が教育訓練給付金として支給されます。
雇用保険の加入期間などの条件があるので、ハローワークで確かめてください。
- 会社を辞めずにリスキリングできますか?
-
できます。
オンラインの講座や、在職者向けのハロートレーニング、会社の研修制度などを使えば、働きながら学べます。
教育訓練給付金も、在職中の人が受けられる制度です。
- 50代のリスキリングにおすすめの分野はありますか?
-
学ぶ目的によって変わります。
今の仕事で役立てたいならパソコンやAI、転職を考えるなら求人で求められている分野を選ぶのがおすすめです。
- リスキリングの講座を契約するときの注意点は?
-
その場で申し込まず、契約の期間や解約の条件を読んでから決めましょう。
パソコン教室や語学教室で期間が2か月を超え、総額が5万円を超える契約は、書面を受け取ってから8日以内ならクーリング・オフができます。
50代のリスキリングでAIを学びたい人におすすめのAI講座
50代のリスキリングの分野としてAIを選びたい人へ、筆者が受講しているAI講座を紹介します。
無料の動画で独学する方法もありますが、同世代の仲間と学べる場があると途中で止まりにくくなります。
スタートAI
スタートAIは、株式会社スケールエーアイ(東京都新宿区)が運営するAIの教室で、利用者の約9割が50代以上です(出典:産経新聞(2026年9月4日))。
動画講座とオンラインセミナーのほか、月に1、2回は東京都内などで対面の講習会があります(出典:産経新聞(2026年9月4日))。
産経新聞(2026年9月4日)では、昨年6月ごろに入会した52歳の会社員が、仕事のデータ分析にAIを使い始めたことが紹介されていました。
学長の栗須俊勝さんは、AIの学習にはこれまでのキャリアや「上手い下手は関係ない」と話しています(出典:産経新聞(2026年9月4日))。
受講料は198,000円(税込)です(出典:スタートAI公式 特定商取引法に基づく表記)。
ほかのスクールとの比べ方は、スタートAIの料金を調べた記事にまとめています。↓


申し込む前に確かめたいこと
入会の前に、2時間半の無料ウェブセミナーで講座の中身を確かめられます(出典:スタートAI 無料ウェブセミナーの公式ページ)。
セミナーはZoomのライブ形式のみで、参加しても入会の強制はないと申込ページのよくある質問にあります(出典:スタートAI 無料ウェブセミナーの公式ページ)。
無料ウェブセミナーを受けられるのは1人1回までなので、パソコンかタブレットを用意して、メモを取れる日に申し込んでください。
当日の流れは、スタートAIの無料セミナーに参加した記事で紹介しています。↓


\50代のリスキリングにAIを選びたい人は/
Zoomのライブ配信・2時間半
参加無料・12冊のAI教材特典つき(2026年9月24日時点)
まとめ|50代のリスキリングは目的を決めてから始める
50代のリスキリングで後悔しないためのポイントをまとめます。
- 最初に今の仕事・転職・定年後のどれに役立てるかを決める
- 50代のおよそ5人に2人が何かを学んでいる
- 資格は仕事につながるかを確かめてから選ぶ
- 指定講座なら教育訓練給付金で費用の20〜80%が戻る
- 転職を考えるなら経済産業省のリスキリング支援も使える



まずはハローワークで、給付金が使えるか聞いてみるよ。
やらずに後悔するより、動いてみないとね。



その一歩がいちばん大事です。
50代の今から学んだことは、この先の仕事の選び方を大きく広げてくれますよ。
「いつか学ぼう」を「今月、1つ調べてみる」に変えることが、人生後半の後悔をいちばん小さくします。
\仕事にAIを生かしたい人は/
パソコンかタブレットでの参加がおすすめ
参加無料・12冊のAI教材特典つき(2026年9月24日時点)
※制度と統計は、2026年9月24日時点の厚生労働省・ハローワーク・経済産業省・総務省統計局・消費者庁の公式ページの内容です。
制度は見直されることがあるので、講座を申し込む前に、最寄りのハローワークでもご確認ください。
AIの基本から知りたい方は、ChatGPTとは何かをまとめた記事もどうぞ。↓











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