AI動画編集ツールを調べていると、かなり早い段階でDescriptという名前にぶつかります。
ただ、紹介記事を読んでも「文字を編集すると動画が編集される」という説明ばかりが並んで、結局それがどういう仕組みなのかが分からないまま終わってしまいがちです。
そこで、Descriptの公式サイトと公式ヘルプセンターに書かれている内容だけを読み解いて、Descriptとは何なのか、どこまでが守備範囲でどこからが範囲外なのかを整理しました。
料金の細かい比較や画面の操作手順ではなく、仕組みと位置づけに絞っています。
この記事の情報は2026年9月15日時点のものです。
最新の仕様はDescript公式サイトでご確認ください。
【結論】Descriptとは、文字起こしを書き換えると映像も一緒に動く動画・音声エディタ
結論から書きます。
Descriptとは、録音・録画を自動で文字起こしして、その文字のほうを編集すると映像と音声が同じように編集されるエディタです。
公式サイトのトップページには「an AI video and audio editor that lets you edit by editing text(テキストを編集することで編集できる、AIの動画・音声エディタ)」と書かれています。
さらに同じページには「Descript's AI transcribes your recording, so deleting a word deletes that moment of video and moving a sentence moves the footage with it」という説明が続きます。
訳すと、ひとつの単語を消せばその瞬間の映像が消え、ひとつの文を動かせば映像もついて動くということです。
ここがDescriptの正体であり、ほかの動画編集ソフトとの一番大きな分かれ目になります。
多くの編集ソフトは「時間の帯(タイムライン)を切り貼りする」道具ですが、Descriptは「文章を書き直す」道具の形をしています。
公式ヘルプのEdit like a docのページにも「change the transcript, and Descript updates the underlying media automatically—no timeline required」と明記されています。
Descriptとはどんなツールかを一覧で整理する
先に全体像を1つの表にまとめます。
すべて公式サイトか公式ヘルプに書かれている内容だけを入れています。
| 項目 | 公式サイト・公式ヘルプの記載 |
|---|---|
| 種類 | AIの動画・音声エディタ(テキストベース編集) |
| 編集のしかた | 文字起こしを編集すると、その部分の映像・音声が連動して変わる |
| 動く場所 | macOS/Windowsのデスクトップアプリと、ブラウザで使うDescript for Web |
| モバイル | スマホのブラウザやiPad・Chromebookなどのタブレットは公式サポート外 |
| 文字起こしの対応言語 | 26言語(ラテン文字を使う言語のみ。日本語は非対応) |
| 収録機能 | プロジェクト内のレコーダー、画面収録(デスクトップアプリ限定)、複数人収録のDescript Rooms |
| 主なAI機能 | Underlord、Studio Sound、フィラーワード削除、Eye Contact、Green Screen、AI音声、アバター、翻訳とリップシンク |
| プラン名 | Free/Hobbyist/Creator/Business/Enterprise |
| 無料プラン | あり(公式サイトに「no credit card required」と記載) |
この表のなかで、日本語で使いたい人にとって最重要なのは文字起こしの対応言語に日本語が入っていないという行です。
この点は後半の専用の見出しで詳しく扱います。
Descriptとは「タイムラインを触らなくても成立する編集」のことだった
Descriptを理解するうえで、最初につまずきやすいのが画面の構造です。
公式ヘルプのEdit like a docのページには、ファイルをスクリプト(脚本)に追加するとDescriptがそれを文字起こしし、スクリプトエディタにテキストとして表示すると書かれています。
そして「This transcript isn't just a reference — it's directly linked to your media」と続きます。
つまり画面に出ている文字起こしは、参考資料ではなく映像そのものの操作盤だという説明です。
公式ヘルプが挙げている操作は、ワープロで文章を直すときの動作とほとんど同じものです。
- 消したい部分の文字を選んで、DeleteかBackspaceを押す(文字起こしとメディアの両方から消える)
- 動かしたい文字を選んで切り取り、置きたい場所に貼り付ける(映像が文字と一緒に移動する)
- コピーして貼り付ければ、その部分を複製できる
もちろんタイムラインのパネル自体はDescriptにも用意されています。
公式ヘルプの用語集のページでは、タイムラインは「細かいタイミング、ワードバーの調整、キーフレーム、クロスフェード、トランジション」のためのパネルだと説明されています。
言い換えると、Descriptでは大きな取捨選択を文字で行い、仕上げの微調整だけをタイムラインで行うという役割分担になっています。
Descriptで文字を消すと映像が消える、その消え方を公式ヘルプで確認する
「文字を消すと映像が消える」と聞くと、元の素材まで失われそうで不安になります。
この点について、公式ヘルプははっきり書いています。
Edit like a docのページには「Editing in Descript is non-destructive(Descriptでの編集は非破壊です)」とあり、削除したあともメディアは残っていて、作品から隠れているだけだと説明されています。
戻したいときは編集の境目を右クリックして「Restore removed media」を選べばよい、という手順まで書かれています。
さらにDescriptには、単純な削除とは別の「消し方」が複数用意されています。
| 操作 | 公式ヘルプの説明 |
|---|---|
| Delete | 文字起こしとメディアの両方から取り除く(非破壊なので復元できる) |
| Remove from transcript | 音声・映像は残したまま、スクリプト・字幕・書き出した文字起こしから文字を隠す |
| Ignore | 文字に取り消し線を引いて残しつつ、再生からは外す。何を削ったか記録として残せる |
| Correct | 下にある音声・映像を変えずに、画面上の文字だけを直す |
この4つが別々に用意されているところに、Descriptの設計思想がよく出ています。
文字と映像は連動しているけれども、「文字だけ直したい」「映像だけ残したい」という場合の逃げ道も用意されている、という構造です。
DescriptのCorrectとは、映像に触れずに文字起こしのミスだけを直す機能
自動文字起こしを使っていると、人名や固有名詞が別の言葉に化けることがあります。
Descriptにはこのための専用モードがあります。
公式ヘルプのCorrect your transcriptのページには、「Correcting your transcript changes the text on screen without altering the audio or video underneath」と書かれています。
表示されている文字だけを直し、録音そのものは一切変えないという意味です。
公式ヘルプが挙げている手順と機能は次のとおりです。
- 単語をダブルクリックして選び、ホバーツールバーのCorrectを押すか、キーボードの「C」を押す
- 正しい単語を入力し、「Correct(この1か所だけ)」か「Correct All(プロジェクト内の全部)」を選ぶ
- まとめて直したいときは、Mac は Opt+C、Windows は Alt+C で「Correct text mode」に入る
- 「Z」を押しながらクリックで大文字・小文字の切り替え、「X」を押しながらクリックで句読点の切り替え
修正を行うとDescriptがメディアを再解析して位置合わせを調整し、その間は灰色の点線の下線が表示されるという注記もあります。
文字と映像がひもづいている以上、文字を直したら位置合わせもやり直す必要がある、という理屈です。
Descriptとは日本語で使えるのか、公式ヘルプの対応言語一覧で確認する
ここが日本の読者にとって、たぶん一番知りたいところだと思います。
先に答えを書くと、2026年9月15日時点で、Descriptの自動文字起こしは日本語に対応していません。
公式ヘルプのSupported transcription languagesのページには「Descript automatically transcribes audio and video in 26 languages」とあり、26言語の一覧が載っています。
そして同じページに、はっきりこう書かれています。
「Languages such as Chinese, Japanese, or Russian are not yet supported, but it's certainly something we'd like to add in the future.(中国語・日本語・ロシア語などはまだ対応していませんが、将来的にはぜひ追加したいと考えています)」
理由も明記されていて、「Currently, supported transcription languages are limited to those using the Latin alphabet」とあります。
対応しているのはラテン文字で書く言語だけ、という線引きです。
- 対応言語に挙がっているのは英語(US/UK)、スペイン語(US)、フランス語(FR)、ドイツ語、イタリア語、ブラジルポルトガル語、オランダ語、ポーランド語、トルコ語、ギリシャ語、ヒンディー語、ウェールズ語などの26言語
- 日本語・中国語・ロシア語は非対応と公式ヘルプに名指しで書かれている
- 「Descript supports transcription in only one language per file」=1つのファイルにつき1言語のみで、複数言語が混ざったファイルは非対応
Descriptの中核が「文字起こしを編集すること」である以上、文字起こしができない言語では中核の体験がそのまま成立しません。
日本語の動画をテキストベースで編集したい場合に何ができるかは、Descriptの使い方を整理した記事のほうで扱っています。
なお、日本語の自動字幕を前提にしたAI動画編集ツールを探しているなら、Vrewとは何かを整理した記事のほうが近いかもしれません。
DescriptのStudio Soundとは、音声だけを整えるAIエフェクト
Descriptの名前とセットでよく出てくるのがStudio Soundです。
公式サイトのトップページには「Crisp, clear, pristine audio with AI-powered background-noise removal and voice enhancement. One click.」と書かれています。
公式ヘルプのStudio Soundのページでは、背景ノイズ・反響・その他の邪魔な音を減らして話し声を際立たせるAIの音声エフェクトと定義されています。
ここで押さえておきたいのは、公式ヘルプが同じページで挙げている制限のほうです。
- 適用の単位はファイル単位で、一度オンにするとプロジェクト内のそのファイルの全箇所に効く
- 処理にはインターネット接続が必要
- 対象は録音された音声で、AIが生成した音声(テキスト読み上げ)には使えない
- 6時間を超えるような長いファイルには適用できず、分割してから使うよう案内されている
- 音声だけのエフェクトなので、映像を消したり変えたりはしない
- 背景ノイズが極端に大きいと、話し声まで抑えすぎることがある
公式ヘルプが自分から「効かせすぎることがある」と書いている点は、期待値を決めるうえで大事な情報です。
その場合は強さ(intensity)を下げるか、オフにするよう案内されています。
DescriptのOverdubとは今どうなっているのか、公式の用語集で追いかける
Descriptを検索すると、かなりの頻度で「Overdub」という言葉が出てきます。
ところが今の公式ヘルプを読むと、この言葉の扱いは少し複雑になっています。
公式ヘルプの用語集には、Overdubは「3つの意味を持ちうる曖昧な語」だと書かれたうえで、Descriptの機能名としては公式にRegenerateへ改称されたと明記されています。
公式ヘルプの整理をそのまま並べると、次のようになります。
| かつてのOverdubの意味 | 今の呼び名(公式用語集) |
|---|---|
| 録音した言葉を直したり言い換えたりする機能 | Regenerate |
| 打ち込んだ文章を、クローンした自分の声で読み上げる機能 | AI Speakers/text-to-speech |
| 既存の音声に別の録音を重ねるという一般的な音響用語 | オーディオレイヤーの追加(AI機能ではない) |
つまり「DescriptのOverdub」という紹介を読んだら、それがRegenerateの話なのかAI Speakerの話なのかを見分ける必要があるということです。
公式ヘルプのRegenerate overviewのページには、Regenerateの用途として、ジャンプカットをなじませる・不自然な間を整える・耳障りな音を消す・話した内容そのものを変える、の4つが挙げられています。
そして同じページに「Regenerate currently supports English audio and video only」とあり、英語の音声・映像のみが対象だと書かれています。
ここでも、日本語で使いたい人にとっては対応範囲の確認が先になります。
DescriptのAI音声とは、本人の録音同意を通らないと作れない仕組み
自分の声を複製して喋らせられる、と聞くと身構える方も多いと思います。
Descriptはこの点について、公式ヘルプと倫理方針の両方で書いています。
公式ヘルプのCreate a new AI Speakerのページには、「Voice clones can only be created by the person themselves, or by someone acting on their behalf with the person's recorded authorization.」と書かれています。
声のクローンを作れるのは本人か、本人の録音された承認を得て代理で行う人だけ、という意味です。
その承認は、画面に表示される同意の文章を実際に声に出して録音する形で行われます。
公式ヘルプには、「The consent statement must be read in English, even if you're creating non-English text-to-speech audio.(英語以外の読み上げ音声を作る場合でも、同意の文章は英語で読む必要があります)」という注記もあります。
公式ヘルプが示している作成の流れは次のとおりです。
- スクリプトにスピーカーラベルを追加し、「Create speaker」を選ぶ
- 作ったスピーカー名の「…」メニューから「Enable speech generation」を選ぶ
- マイクを選んで録音を開始し、表示された同意の文章を読み上げる
- 録音を止めて確認し、必要なら録り直してから「Submit」を押す
会社としての考え方はDescriptの倫理方針のページにまとめられています。
そこには「We believe you should own and control the use of your digital voice.(あなたのデジタルな声の使われ方は、あなた自身が所有しコントロールすべきだと考えます)」と書かれています。
さらに、音声モデルの学習には音声による同意の確認を組み込んでいると説明され、Content Authenticity Initiativeへの参加についても触れられています。
DescriptのUnderlordとは、指示を出すと実際に手を動かすAI共同編集者
ここ最近のDescriptを語るうえで外せないのがUnderlordです。
公式サイトには「Underlord is your AI video editor. It can turn a raw recording into a tight cut in minutes.」と書かれています。
公式ヘルプのUnderlordのページでは、動画編集のために作られたDescriptのAI共同編集者と定義され、現時点ではベータだと明記されています。
公式ヘルプが挙げている守備範囲は、字幕のスタイル調整、クリップの切り出しと縦横比の変更、パン・ズーム・フェードなどのアニメーション、翻訳、効果音と音楽、スライドからの動画化などです。
フィラーワード削除・Shorten Word Gaps・Edit for Clarityといった個別のAIツールも、Underlordの能力として統合されていると書かれています。
同じページには、期待値を下げる注意書きも載っています。
「Underlord might overpromise, make incorrect assumptions, or follow you into workflows it's not equipped to complete(約束しすぎたり、誤った前提を置いたり、こなせない作業に付き合ってしまうことがあります)」という一文です。
公式ヘルプ自身が、明確な指示と文脈と定期的な確認が必要な相手として扱うよう勧めています。
Descriptとは何ができるツールなのか、AI機能を用途ごとに並べる
Descriptに載っているAI機能は数が多く、名前だけ見ても違いが分かりにくいものが並んでいます。
公式ヘルプの用語集と各機能ページの記述をもとに、用途ごとに整理します。
| 機能名 | 公式ヘルプでの説明 |
|---|---|
| Remove filler words | 「um」「uh」などのつなぎ言葉を検出して削除する。英語の文字起こしのみ対応 |
| Shorten word gaps | 単語と単語のあいだの長い間を自動で詰める |
| Edit for Clarity | 脱線・繰り返し・不要な部分を削って、話の流れを引き締める |
| Remove Retakes | 撮り直したフレーズを検出し、前のテイクに取り消し線を付けて削除候補にする |
| Studio Sound | ノイズと反響を減らして声を聴きやすくする |
| Eye Contact | 視線をレンズのほうへ向け直し、カメラを見て話しているように見せる |
| Green Screen | 背景を除去する。物理的なグリーンバックは不要でクロマキーではなくAI処理 |
| Create Clips | 見どころを見つけて、短尺のSNS向け動画として新しいコンポジションを作る |
| Avatars | 台本を読み上げるAIプレゼンターを、写真・テキスト・既製ギャラリーから作る |
このうちEye Contactについては、専用ページに効かせるための条件が細かく書かれています。
公式ヘルプが挙げているのは、画面に映る人がひとりであること、顔が大きく明るく写っていること、横を向きすぎていないこと、そして処理中はネットに繋がっていることです。
横倒しの映像には効かない、可変フレームレートの動画では適用されないことがある、といった注意もあります。
フィラーワード削除については、公式ヘルプのページに検出した1件ごとの扱いを選べると書かれています。
- Delete=文字と音声の両方を消す
- Delete and replace with gap=消した音の分をギャップクリップに置き換えて、尺を保つ
- Ignore=文字に取り消し線を引いて残しつつ、音声だけ外す
- Remove from transcript=文字だけ消して、音声はそのまま残す
さらに「Avoid harsh cuts」というトグルがあり、オンにすると隣の単語を削ってしまうような無理な削除を自動で見送ると説明されています。
削るか残すかを1件ずつ人が決められる設計になっている、というのがこの機能の輪郭です。
Descriptの翻訳とリップシンクとは、プランで使える範囲が変わる機能
多言語展開の話になると出てくるのが、翻訳とリップシンクです。
公式ヘルプのTranslate overviewのページには、翻訳先の言語を選ぶと、元の内容から翻訳された字幕と文字起こしが作られると書かれています。
リップシンクについては「Adjusts the speaker's mouth movements to match the translated audio」とあり、翻訳後の音声に合わせて口の動きを調整すると説明されています。
ただし、同じページに使える範囲の制限が明記されています。
- リップシンクが使えるのはCreator・Business・Enterpriseのプランのみ
- Free・HobbyistプランとLegacy/Sunsetの旧プランでは使えない
- 翻訳は仕上げの工程で、新しいコンポジションが作られる。翻訳後に編集したい場合は翻訳のやり直しになり、AIクレジットを追加で消費する
「翻訳は最後にやる工程」という位置づけが公式に書かれているのは、作業の順番を決めるうえで役に立つ情報です。
なお、翻訳・吹き替えに対応している言語の一覧は、このページには載っていませんでした。
Descriptとは誰のためのツールなのかを公式の言葉で確認する
ツールの位置づけを知るには、公式が誰に向けて書いているかを見るのが早道です。
Descriptの公式サイトのトップページには、「Your marketing team, your sales engineer, your support reps, your CEO — all making video now.(マーケティングチームも、セールスエンジニアも、サポート担当も、CEOも、いまや全員が動画を作っている)」という一文が置かれています。
専業の動画編集者ではなく、動画が本業ではない人たちに向けた書き方です。
この読者像は、テキストベース編集という設計とまっすぐつながっています。
タイムライン編集の作法を新しく覚えなくても、文章を直す感覚そのままで動画を削れるなら、動画が本業でない人ほど負担が軽くなるからです。
公式ヘルプの構成も同じ方向を向いていて、トップページは「Edit」「Create」「Repurpose」「Manage」という、やりたいことベースの4つに分かれています。
収録の入口も複数あり、公式ヘルプの収録方法のページにはプロジェクト内のレコーダー、画面収録、複数人で収録するDescript Roomsが並んでいます。
用語集によれば、画面収録はデスクトップアプリ限定で、台本を表示しながら話せるテレプロンプターも内蔵されています。
Descriptが動く環境とは、Mac・Windows・ブラウザの3つ
導入を考えるなら、まず手元の環境で動くかどうかが先です。
公式ヘルプのシステム要件のページには、macOSとWindows向けのデスクトップアプリと、ブラウザで使うDescript for Webがあると書かれています。
ブラウザについては、Chromiumベースのブラウザが推奨で、Chrome・Edge・Operaが公式にサポートされていると明記されています。
ログイン認証にはブラウザが必要で、そこはChrome・Firefox・Safariに対応していると書かれています。
気をつけたいのが、モバイルとタブレットの扱いです。
- スマホのブラウザ、ChromebookやiPadなどのタブレットは公式サポート外
- 再生のプレビューはできる場合があるが、編集とアカウント関連の機能はサポートされない
- 64ビットのOSが必要で、32ビット版のアプリやインストーラーは提供されていない
- サポート対象は最新版と、直近3か月以内にリリースされたバージョン
同じページには、決済代行の制約により一部の国や地域では利用できない場合があるという注記もあります。
支払い方法を追加するときに自分の国が一覧に出てこない場合は、決済代行がその国からの支払いに対応していない可能性が高い、という説明です。
Descriptとは「メディア分」と「AIクレジット」で数えるサービス
Descriptの仕組みを理解するうえで、もうひとつ欠かせないのが使用量の数え方です。
公式ヘルプのメディア分とAIクレジットのページには、Descriptは2種類の「通貨」で使用量を計測すると書かれています。
ひとつが取り込みと収録の時間を数えるメディア分、もうひとつが生成AI機能に使うAIクレジットです。
公式ヘルプが挙げている数え方のルールを並べます。
- メディア分を使うのは、音声・動画ファイルのアップロード、Descript内での収録、静止画の追加(画像1枚=1秒)
- Roomsでの収録は参加人数ではなくセッションの長さで数える(5人が参加した1時間のセッションは300分ではなく60分)
- AIクレジットを使うのは、Underlord、Studio Sound、フィラーワード削除、Green Screen、Eye Contact、AI音声、アバター、生成動画など
- Underlordは「ただ会話しているだけでも、1メッセージごとにいくらかのクレジットを使う」と警告されている
- Studio SoundとRemove Filler Wordsには上限があり、1ファイル1回の適用につき最大30クレジット
- 未使用分のメディア分とAIクレジットは翌月に繰り越されない
割り当て量は契約しているEditorの席数で決まり、席が増えるほど共有のプールが増える仕組みだと書かれています。
Viewerやプロジェクト単位のEditorは、メディア分やAIクレジットを使う機能を利用できないという注記もあります。
使い切った場合は、プランを変えずに単発で買い足す「Top up」が用意されています。
Descriptとは無料でどこまで試せるのか
公式サイトのトップページには「There's a free plan, no credit card required.」と書かれています。
カード登録なしで、録音・編集・公開まで無料で試せるという案内です。
公式の料金ページには、プランとしてFree・Hobbyist・Creator・Business・Enterpriseの5つが並んでいます。
そのうちFreeプランについて、公式の料金ページに書かれている枠は次のとおりです。
| Freeプランの項目 | 公式の料金ページの記載 |
|---|---|
| メディア時間 | 月60分(1時間) |
| AIクレジット | 100(一度きり) |
| 書き出しの解像度 | 720p |
| 透かし | 書き出した動画に透かしが入る |
| クラウド保存 | 5GB |
| AIツール | Underlord・Studio Sound・Green Screen・Eye Contact・フィラーワード削除などは「限定的」 |
無料で仕組みを触ってみるには足りますが、実務で継続的に動画を出していく枠としては小さいという規模感です。
有料プランの金額や、どのプランでどこまでできるかの比較はDescriptの料金を整理した記事のほうで扱っています。
DescriptのMCPとは、ClaudeやChatGPTから編集を頼める入口
公式ヘルプのトップページには、Underlordや字幕と並んで「MCP」「API」という項目が置かれています。
公式ヘルプのMCPのページには、MCPはModel Context Protocolの略で、AIアシスタントをDescriptのような外部ツールに接続し、説明するだけでなく実際に操作させるための標準規格だと説明されています。
公式ヘルプはこの違いを分かりやすく書いています。
MCPが繋がっていないAIアシスタントは「Descriptで字幕を付ける方法」を説明できるだけですが、繋がっていればアプリを開かずに字幕を付け、素材を取り込み、プロジェクトを編集できる、という説明です。
- 接続はDescriptのログイン経由で、APIトークンは不要
- 認証のときに、AIアシスタントがアクセスできるドライブを選ぶ
- 素材の取り込み、Underlordでの編集、プロジェクトの検索と整理、Descriptのウェブリンクへの公開、ジョブの追跡や中止ができる
- 文字起こしの書き出しはテキスト・Markdown・HTML・RTF・SRTに対応。DOCXには非対応
- APIやMCP経由の取り込み・編集も、アプリ内の作業と同じメディア分・AIクレジットを消費する
自動化されたワークフローを組みたい場合は、ZapierかDescript APIを使うよう案内されています。
AI議事録やAI動画ツールが「アプリの中だけで完結するもの」から「ほかのAIから呼ばれる部品」に変わりつつあることが、この項目からも読み取れます。
Descriptとは何かを検討するときに、先に見ておきたい制限
ここまで読んできた公式の記述のなかから、判断を左右しそうな制限だけを抜き出します。
いずれも公式ヘルプか公式サイトに明記されている内容です。
- 自動文字起こしは26言語で、日本語・中国語・ロシア語は非対応(ラテン文字の言語に限定)
- 1つのファイルにつき1言語のみ。複数言語が混ざったファイルは非対応
- フィラーワードの検出は英語の文字起こしのみ
- Regenerateは英語の音声・映像のみ。話した内容を変えるには承認済みのカスタムAIスピーカーが必要
- 映像のRegenerateは、シーケンス・B-roll・複数人の収録・顔がはっきり映っていないショットには非対応
- Studio Soundは録音音声にのみ有効で、AI生成音声には使えない
- Eye Contactは画面にひとりだけ映っている映像が前提
- リップシンクはCreator以上のプランのみ
- スマホ・タブレットでの編集は公式サポート外
- Freeプランの書き出しには透かしが入り、解像度は720p
公式ヘルプを読んでいて印象的だったのは、「できないこと」を隠さずに書いているページが多いことでした。
Underlordの「約束しすぎることがある」という注記や、Studio Soundの「話し声まで抑えすぎることがある」という注記は、その典型です。
導入を検討するときは、紹介記事の褒め言葉より先に公式ヘルプの注意書きを読んだほうが、判断が早くなります。
Descriptとは何かのよくある質問
Descriptとは何ですか
録音・録画を自動で文字起こしし、その文字起こしを編集すると映像と音声も連動して変わる、AIの動画・音声エディタです。公式サイトには「テキストを編集することで編集できるエディタ」と書かれています。
Descriptは日本語の文字起こしに対応していますか
対応していません。公式ヘルプの対応言語ページには26言語の一覧とともに、中国語・日本語・ロシア語はまだ対応していない、将来的には追加したいと考えている、と明記されています。対応しているのはラテン文字を使う言語に限られます。
文字を消すと、元の素材も消えてしまいますか
消えません。公式ヘルプには「Descriptでの編集は非破壊です」と書かれており、削除したあともメディアは残っていて作品から隠れているだけだと説明されています。編集の境目を右クリックして「Restore removed media」を選べば戻せます。
DescriptのOverdubは今も使えますか
公式ヘルプの用語集では、Overdubは機能名としてRegenerateへ改称されたと説明されています。打ち込んだ文章を自分の声で読み上げる側の機能は、AI Speakers/text-to-speechという名前になっています。
他人の声を勝手にクローンできてしまいますか
公式ヘルプには、声のクローンを作れるのは本人か、本人の録音された承認を得て代理で行う人だけだと明記されています。作成時には同意の文章を声に出して録音する必要があり、その文章は英語で読む決まりになっています。
スマホやiPadでDescriptを使えますか
公式ヘルプのシステム要件のページには、スマホのブラウザやChromebook・iPadなどのタブレットは公式サポート外だと書かれています。再生のプレビューはできる場合があるものの、編集やアカウント関連の機能はサポートされません。
無料プランはカード登録が必要ですか
公式サイトのトップページには「There's a free plan, no credit card required.」と書かれており、カード登録なしで始められると案内されています。
Descriptとは何かのまとめ
公式サイトと公式ヘルプから読み取れた輪郭を、最後にもう一度並べます。
- Descriptとは、文字起こしを編集すると映像と音声が連動して変わる動画・音声エディタ
- 単語を消せばその瞬間の映像が消え、文を動かせば映像もついて動くと公式サイトに書かれている
- 編集は非破壊で、削除したメディアは隠れているだけ。右クリックから復元できる
- 自動文字起こしは26言語で、日本語は公式に非対応と明記されている
- Studio Soundはノイズと反響を減らすAIエフェクトで、録音音声にのみ有効
- Overdubは機能名としてRegenerateへ改称され、声の生成側はAI Speakersになっている
- 声のクローンには本人の録音された同意が必要で、その同意文は英語で読む決まり
- UnderlordはベータのAI共同編集者で、公式ヘルプ自身が限界を注記している
- 使用量はメディア分とAIクレジットの2種類で数え、どちらも翌月に繰り越されない
- 動くのはmacOS・Windowsのアプリとブラウザ版で、スマホ・タブレットはサポート外
- MCP経由でClaudeやChatGPTから操作でき、接続にAPIトークンは不要
Descriptを一言でまとめるなら、動画編集を「映像の作業」から「文章の作業」に置き換えたツールということになります。
その置き換えが効くのは文字起こしが成立する言語に限られるため、日本語で使いたい場合は対応言語の一覧を最初に確認するのが近道です。
公式ヘルプセンターはhelp.descript.comにあり、この記事で引用したページはすべてそこから辿れます。
この記事の内容は2026年9月15日に公式サイト・公式ヘルプで確認したものです。仕様や対応言語は変わりますので、最新の情報は公式ページでご確認ください。


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