
生成AIアプリを自分で組めるDifyを使いたいけれど、クラウド版とセルフホストのどちらを選ぶべきか迷う。
料金ページを開いても、プランの違いが数字の羅列に見えて判断できない。
この記事では、Difyの公式料金ページと公式ドキュメントに書かれている数字だけを使って整理します。
この記事の情報は2026年9月8日時点のものです。
最新の金額はDify公式の料金ページでご確認ください。
【結論】Difyの料金はクラウド版3プランとセルフホスト2種の合計5つ
結論から書きます。
Difyの料金は、クラウド版のSandbox・Professional・Teamと、セルフホスト側のCommunity・Enterpriseの5つに分かれています。
このうち費用が発生するのはProfessionalとTeam、そして個別見積もりのEnterpriseです。
SandboxとCommunity Editionは無料です。
そして料金ページの金額は「ワークスペース1つあたりの年額」で表示されています。
1人あたりの月額ではないため、他のSaaSと同じ感覚で読むと桁を読み違えます。
Difyのクラウド版プランを一覧で比較する
公式の料金ページに記載されている数字をそのまま並べます。
| 項目 | Sandbox | Professional | Team |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 590ドル/ワークスペース/年 | 1,590ドル/ワークスペース/年 |
| メッセージクレジット | 200(1回限り) | 月5,000 | 月10,000 |
| チームメンバー | 1人 | 3人 | 50人 |
| アプリ数 | 5 | 50 | 200 |
| ナレッジ文書数 | 50 | 500 | 1,000 |
| ナレッジ保存容量 | 50MB | 5GB | 20GB |
| ナレッジのリクエスト上限 | 10回/分 | 100回/分 | 1,000回/分 |
| トリガーイベント | 3,000 | 月20,000 | 無制限 |
| ログの保持 | 30日 | 無制限 | 無制限 |
金額の表記は公式のとおり「per workspace / year」で、税別です。
料金ページには「表示価格に適用される税は含まれず、決済時に加算される場合がある」と明記されています。
日本から契約する場合、この一文の分を予算に足しておくと差異が出ません。
Difyの料金が「ワークスペース単位」であることの意味
Difyの課金の単位はワークスペースです。
公式ドキュメントの請求のページには、サブスクリプションがワークスペース全体のメンバー上限・機能・利用枠を決めると書かれています。
Professionalは年590ドルで3人まで、Teamは年1,590ドルで50人まで使えます。
人数で単価が積み上がる方式ではないため、人が増えるほど1人あたりのコストは下がっていきます。
Teamの50人という枠は、Professionalの3人枠に対して約17倍です。
金額の差は約2.7倍なので、人数の観点だけで見ればTeamのほうが単価は軽くなります。
ただし、あとで見るようにメッセージクレジットは2倍にしかならないため、人数と使用量のどちらが先に足りなくなるかで判断が変わります。
Difyの無料プラン(Sandbox)で試せる範囲
Sandboxは無料で、クレジットカードの登録なしに始められる入り口です。
公式の料金ページに記載されている枠は次のとおりです。
- メッセージクレジット200(毎月の補充はなく1回限り)
- ワークスペース1つ・メンバー1人
- アプリ5つ・ナレッジ文書50件・保存容量50MB
- ナレッジのリクエストは1分あたり10回まで
- トリガーイベント3,000件・1つのワークフローにトリガーは2つまで
- ログの履歴は30日・APIのレート上限は月5,000
Sandboxのメッセージクレジット200は使い切りで、月ごとに戻りません。
公式は、使い切ったあとは自分のAPIキーを設定すればモデルを使い続けられると案内しています。
つまりSandboxのままでも、モデル代を自分で払う形にすれば動かし続けられます。
Difyのメッセージクレジットは「モデルのお試し枠」
料金の読み違いが起きやすいのがこの項目です。
公式の料金ページには、メッセージクレジットの説明として、OpenAI・Anthropic・Gemini・xAI・Tongyiといったモデルを手軽に試すために提供されるものだと書かれています。
消費量はモデルの種類によって変わり、使い切ったあとは自分のAPIキーに切り替える前提です。
Professionalは月5,000、Teamは月10,000です。
この枠はDifyの利用料に含まれる「モデル代の肩代わり分」であって、無制限のAI利用権ではありません。
本番でトラフィックが増えるなら、自前のAPIキーを前提に予算を組むほうが実態に合います。
Difyのナレッジ保存容量はプランで固定されている
公式ドキュメントの保存容量のページには、プランごとの容量が明記されています。
| プラン | ナレッジ保存容量 |
|---|---|
| Sandbox | 50MB |
| Professional | 5GB |
| Team | 20GB |
容量を消費するのは、High Qualityインデックスで作られたベクトルです。
元ファイルのサイズではなく、文書を分割して生成されたベクトルの量で決まると書かれています。
使う埋め込みモデルの次元数でも変わり、text-embedding-3-largeはtext-embedding-3-smallの約2倍を消費すると例示されています。
そのため、1つの文書がファイルサイズの数倍の容量を使うことがあります。
Economicalな方式(キーワード索引)で取り込んだ文書は容量を消費しないとも書かれています。
上限に達すると、アップロード・チャンクの追加や編集・再インデックスがすべて止まります。
Difyのナレッジのリクエスト上限も料金で変わる
公式ドキュメントのリクエスト上限のページが対象にしているのは、1分あたりに実行できる操作の総数です。
データセットの作成・削除・更新、文書のアップロードや修正、ナレッジへの問い合わせがすべて対象に含まれます。
Sandboxは1分に10回、Professionalは100回、Teamは1,000回です。
公式は、Sandboxで1分間に10回続けてヒットテストを行うと、次の1分は作成・削除・更新・アップロードが一時的に止まると説明しています。
複数人で同時に触る使い方では、金額よりもこの上限が先に効いてきます。
Difyのセルフホスト(Community Edition)は無料で使える
Difyはオープンソースとして公開されています。
料金ページのCommunityの欄には、無料で使える範囲として次が挙げられています。
- 公開リポジトリで公開されているコア機能のすべて
- ワークスペースは1つ
- Difyのオープンソースライセンスに従うこと
対象として書かれているのは、オープンソースの愛好家・個人の開発者・非商用のプロジェクトです。
導入手順は公式ドキュメントのDocker Composeによる構築ページにまとまっています。
サーバー代は自分で払うことになるため、無料なのはDifyのライセンス費用の部分だけです。
小さく試すだけならクラウド版のSandboxのほうが手間が少なく、常時稼働させるならセルフホストのほうが読みやすい費用になります。
DifyのEnterpriseは金額が公開されていない
Enterpriseは個別見積もりで、料金ページには金額の記載がありません。
代わりに含まれるものが列挙されています。
- 拡張可能なエンタープライズ向けの導入形態
- 商用ライセンスの許諾
- 複数ワークスペースと管理機能
- SSO
- パートナーと個別に取り決めるSLA
- 高度なセキュリティと制御
- Dify公式による更新と保守
商用ライセンスの許諾がEnterprise側に入っている点は、セルフホストを business で使うときの分岐点になります。
Community Editionはオープンソースライセンスの条件下での利用が前提だと明記されているためです。
Difyの学生・教職員向けの割引で年額が無料になる
公式ドキュメントの請求のページには、教育機関向けの扱いが書かれています。
在学中の学生・教員・学校職員は、資格を確認すれば年額のProfessionalプランを無料で使えます。
確認は毎年やり直す必要があります。
条件として挙げられているのは、18歳以上であること、在学中または教職員として在籍していること、学校が発行したメールアドレスで登録していることです。
この教育割引はAIクレジットには適用されず、Sandboxと同じ200クレジットのまま補充されません。
使い切ったあとは自分のAPIキーを設定して使う形になります。
また、割引が効くのは年額プランだけで、月額を選ぶと満額が請求されると注意書きがあります。
Difyのプラン変更・解約したときの料金の扱い
公式ドキュメントには、変更のタイミングが用途別に書かれています。
アップグレードは即時で、残り期間分の差額を払った時点で反映されます。
ダウングレードはStripeの管理画面から行い、次の請求期間の開始時に反映されます。
それまでは今のプランを使い続けられます。
解約した場合も、支払い済みの期間が終わるまでは現在のプランのままで、その後に無料のSandboxへ戻ります。
サブスクリプションを管理できるのは、ワークスペースのオーナーと管理者だけです。
請求履歴の確認と請求書のダウンロードも、同じSettings > Billingから行えます。
Difyの料金でよくある質問
Difyは無料で使えますか
クラウド版のSandboxとセルフホストのCommunity Editionが無料です。Sandboxはメッセージクレジット200が1回限りで、毎月の補充はありません。
Difyの料金は月額ですか年額ですか
公式の料金ページはワークスペース1つあたりの年額で表示されています。Professionalが590ドル、Teamが1,590ドルです。
Difyの表示価格に税は含まれますか
含まれません。料金ページに、適用される税は含まれず決済時に加算される場合があると明記されています。
Difyの人数が増えたら追加料金はかかりますか
プランのメンバー上限までなら人数で金額は変わりません。Professionalは3人、Teamは50人が上限です。
Difyのメッセージクレジットを使い切ったらどうなりますか
公式は、自分のAPIキーを設定すればモデルを使い続けられると案内しています。その場合のモデル代は提供元へ直接支払う形になります。
Difyのセルフホストなら費用はゼロですか
ライセンス費用はかかりませんが、稼働させるサーバーの費用は自分で負担します。商用の要件がある場合はEnterpriseに商用ライセンスの許諾が含まれます。
Difyの料金まとめ:どこから始めるか
- まず無料のSandboxで作れるかを試す。クレジット200は使い切りなので、判断は早めに行う
- 1人〜3人で本番運用するならProfessional(年590ドル・税別)。月5,000クレジットと5GBが付く
- 人数が10人を超える、または保存容量が要るならTeam(年1,590ドル・税別)
- 自前のサーバーで動かせるならCommunity Editionが無料。ただし商用の要件はEnterprise側にある
- クレジットを使い切ったあとはモデル提供元へのAPI料金が主役になるので、2階建てで見積もる
Difyの料金で一番効いてくるのは金額そのものではなく、ナレッジの容量とリクエスト上限です。
この2つは後から増やせないため、先に自分の使い方で足りるかを確認しておくと、途中でプランを上げ直す手戻りがなくなります。
同じくAIアプリを組むツールの比較は、Difyの使い方の記事でも扱っています。
業務でAIを使う全体像から確認したい場合は、AIエージェントとはの記事と生成AI初心者向けの記事が入り口になります。
この記事の内容は2026年9月8日に公式サイト・公式ドキュメントで確認したものです。料金や仕様は変わりますので、最新の情報は公式ページでご確認ください。


コメント