老後の趣味は定年前に見つけないと後悔する?50代のうちに準備したい趣味の探し方

老後の趣味は定年前に見つけないと後悔する?50代のうちに準備したい趣味の探し方
としかつ

定年したら、毎日何をして過ごせばいいんだろう。
老後の趣味なんて、辞めてから考えればいいと思っていたんだけどね…

うさみほ

その気持ち、よく分かります。
でも老後の趣味は、時間ができてから探すより、50代のうちに「お試し」を始めておくほうが見つかりやすいんです。

老後の趣味は、定年してから探すより、50代のうちに候補を試しておくほうが後悔しにくくなります。

年齢が上がるほど趣味を楽しむ人の割合は下がっていて、体力や気力があるうちに始めた人ほど長く続けやすいからです。

回答

趣味・娯楽をしている人の割合は、50〜54歳の89.7%から、70〜74歳は78.9%、75歳以上は67.2%に下がる

老後の楽しみの上位は音楽鑑賞・映画鑑賞・読書・園芸・写真など、家の近くでできるもの

老後の趣味はお金・場所(家か外か)・人とのつながりの3つで選ぶと続きやすい

見つけ方は書き出す→3つ試す→1つ残すの順番で、定年の前に始める

この記事は、筆者が、総務省統計局・内閣府の公式ページを2026年9月24日に開いて確かめてまとめました。

この記事を読めば、定年までの間に何を試しておけばいいかが分かります。

「辞めてから探せばいい」と思っていた人ほど、今のうちに1つ試しておく価値があるので、上から順に読んでみてください。

目次

老後の趣味は定年前に見つけたほうがいい理由

老後の趣味を定年前に見つけておきたい理由は、次の3つです。

定年前に見つけたい3つの理由

年齢が上がるほど、趣味を楽しむ人が減っていく

定年後は、会社という「毎日の予定」がなくなる

趣味の仲間は、老後の生きがいにつながる

年齢とともに趣味をする人が減る

総務省統計局の調査では、この1年間に何かしらの趣味・娯楽をした人の割合は、年齢が上がるにつれて下がっています(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」)。

年齢趣味・娯楽をした人の割合(2021年)
50〜54歳89.7%
55〜59歳88.2%
60〜64歳85.7%
65〜69歳83.0%
70〜74歳78.9%
75歳以上67.2%
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」(2026年9月24日時点)

50代前半では約9割の人が何かを楽しんでいるのに、75歳以上では約3人に1人が何もしていないことになります。

新しいことを覚えるのに時間がかかるようになる前に、候補を試しておくほうが、趣味として根づきやすくなります。

定年で毎日の予定がなくなる

会社に通っているうちは、出勤という決まった予定が、1日のリズムを作ってくれています。

定年でその予定がなくなると、自由な時間が一気に増える一方で、何をすればいいか分からなくなる人も少なくありません。

趣味があれば、「毎週この曜日は教室」「朝は散歩」のように、自分で1日のリズムを作り直せます。

趣味の仲間が生きがいになる

内閣府の調査では、近所の人と「趣味をともにする」と答えた65歳以上の人のうち、生きがいを「十分感じている」人は33.2%でした(出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」)。

こうした付き合いをしていない人に比べて、高い割合になっています(出典:同上)。

また、外出する頻度が高い人ほど、生きがいを「十分感じている」割合が高いという結果も出ています(出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」)。

趣味は、家から出るきっかけと、人と話すきっかけを同時に作ってくれるのです。

老後の楽しみランキングで人気の老後の趣味

老後の趣味を選ぶときの手がかりとして、日本の人がよく楽しんでいる趣味の順位を見てみましょう。

総務省統計局の令和3年社会生活基本調査では、10歳以上の人が1年間にした趣味・娯楽の上位は次のとおりでした(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」)。

順位趣味・娯楽した人の割合
1位CD・スマートフォンなどによる音楽鑑賞53.5%
2位映画館以外での映画鑑賞(テレビ・DVD・パソコンなど)52.7%
3位スマートフォン・家庭用ゲーム機などによるゲーム42.9%
4位マンガを読む36.8%
5位趣味としての読書(マンガを除く)31.6%
6位映画館での映画鑑賞29.8%
7位園芸・庭いじり・ガーデニング26.0%
8位写真の撮影・プリント21.9%
9位趣味としての料理・菓子作り19.0%
9位遊園地、動植物園、水族館などの見物19.0%
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」(10歳以上の全年齢・2021年・2026年9月24日時点)

この順位は全年齢の結果なので、老後に限ったものではありません。

それでも上位の多くは、家の中や近所でできて、体への負担が小さいものです。

老後に向いている上位の趣味

上位の中でも、定年後に始めやすく、長く続けやすいのは次のような趣味です。

趣味老後に向いている理由
音楽鑑賞スマホ1台で始められ、散歩や家事をしながらでも楽しめる
映画鑑賞家で見るのも、映画館へ出かけるのも選べる
読書図書館を使えばお金がほとんどかからない
園芸・ガーデニングベランダの鉢1つから始められ、毎日の世話がリズムになる
写真の撮影散歩や旅行の楽しみが増え、孫や家族との話題にもなる
料理・菓子作り毎日の食事がそのまま趣味になり、家族や友人にふるまえる
老後に向いている上位の趣味(うさみほが整理・2026年9月24日時点)

順位が下がった趣味もある

同じ調査で5年前(2016年)と比べると、カラオケは17.2ポイント、遊園地・動植物園・水族館などの見物は14.8ポイント下がりました(出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 結果の概要」)。

反対に、スマートフォンなどでの音楽鑑賞は4.5ポイント、ゲームは7.1ポイント上がっています(出典:同上)。

2021年の調査は外出を控える人が多かった時期と重なるので、人が集まる趣味の数字は、その影響も受けていると考えられます。

スマホで楽しめる趣味が増えているのは確かで、スマホに慣れておくと、老後の趣味の選択肢が広がると言えます。

お金をかけずにできる老後の趣味

老後の趣味は、年金暮らしになっても続けられるように、お金がかかりすぎないものを1つは持っておくと安心です。

としかつ

年金暮らしになったら、趣味にそんなにお金はかけられないよなあ…

うさみほ

そうですよね。
だからこそ、道具代がほとんどかからない趣味を1つ持っておくと安心なんです。

趣味かかるお金の目安始め方
散歩・ウォーキング歩きやすい靴があればほぼ0円近所の公園や川沿いを歩くコースを決める
読書図書館を使えば0円近くの図書館で利用カードを作る
園芸(ベランダ)種や苗・鉢で数百円から育てやすいハーブや野菜から始める
写真スマホがあれば0円散歩のついでに季節の花や景色を撮る
俳句・短歌・日記ノートとペンだけ1日1句・1日3行から書いてみる
公民館の講座無料か材料費程度のものが多い市区町村の広報誌やホームページで探す
お金をかけずにできる老後の趣味(うさみほが整理・2026年9月24日時点)

かかるお金は目安で、住んでいる地域や選ぶ道具によって変わります。

公民館や図書館を使う

市区町村の公民館や生涯学習センターでは、書道・絵手紙・料理・パソコンなどの講座が開かれていることがあります。

講座の内容や費用は自治体ごとに違うので、住んでいる市区町村の広報誌やホームページで確かめてみてください。

自治体の無料講座の探し方は、シニア向けAI教室の選び方をまとめた記事でも紹介しています。↓

最初から道具をそろえない

お金をかけすぎて後悔しやすいのは、始める前に高い道具を一式そろえてしまうことです。

最初の1か月は、手持ちの物か、借りられる物で試すと決めておくと、合わなかったときの損が小さく済みます。

続けられると分かってから、少しずつ道具を買い足していけば十分です。

家でできる老後の趣味

老後の趣味には、天気や体調に左右されず、家の中で楽しめるものも持っておくと安心です。

外に出る趣味と家でできる趣味を1つずつ持っておくと、雨の日や体調がすぐれない日も退屈しません。

趣味楽しみ方
音楽鑑賞・楽器好きな曲を聴く、昔弾いていた楽器をもう一度始める
映画・ドラマ鑑賞テレビや配信サービスで、若いころの名作を見直す
読書図書館で借りた本や、スマホの電子書籍で読む
編み物・手芸季節の小物を作って、家族や友人に贈る
料理・菓子作り新しいレシピに挑戦して、食事の時間を楽しみにする
パズル・囲碁・将棋ひとりで解くのも、オンラインで対局するのも選べる
AIを使った創作スマホやパソコンで、歌・イラスト・文章を作ってみる
家でできる老後の趣味(うさみほが整理・2026年9月24日時点)

スマホで家の趣味が広がる

最近は、スマホやパソコンを使えば、家にいながら新しい趣味を始められます。

AIを使えば、自分で考えた歌詞に曲をつけたり、昔の写真をきれいに整えたりすることも、専門の知識なしで試せます。

AIで作曲する方法は、AI作曲を50代・60代で始める方法をまとめた記事で紹介しています。↓

ひとり暮らしで話し相手がほしいときは、AIと声でおしゃべりするという楽しみ方もあります。

始め方は、AIの話し相手アプリを無料で始める方法をまとめた記事で読めます。↓

人とつながれる老後の趣味

老後の趣味の中でも、特に定年前に始めておきたいのが、人とつながれる趣味です。

会社を離れると、毎日話す相手が一気に減るので、会社以外の居場所を持っておくことが大切になります。

としかつ

会社を辞めたら、話し相手が家内だけになりそうでね…
この歳で今さら知らない人の輪に入るのも、気が引けるんだよ。

うさみほ

趣味の集まりなら、「同じことが好き」という共通点があるので、初めてでも話しやすいですよ。
在職中に顔を出しておけば、定年のときにはもう知り合いがいる状態になれます。

内閣府の調査では、65歳以上の人の79.6%が、親しくしている友人・仲間を持っていると答えています(出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」)。

そして、親しい友人・仲間を多く持っている人ほど、生きがいを「十分感じている」割合が高くなっていました(出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」)。

趣味つながり方
地域のサークル(合唱・俳句・写真など)公民館や地域の集まりで、同じ趣味の仲間と会える
グラウンド・ゴルフ、卓球などの軽い運動地域のクラブで、体を動かしながら顔見知りが増える
習い事・教室先生や同じ教室の人と、定期的に会う理由ができる
ボランティア地域の役に立ちながら、世代をこえた知り合いができる
オンラインの講座・コミュニティ家にいながら、全国の同世代とつながれる
人とつながれる老後の趣味(うさみほが整理・2026年9月24日時点)

スマホもつながりを助ける

同じ内閣府の調査では、情報機器を使わないと答えた人のうち、生きがいを「十分感じている」人は10.3%でした(出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」)。

一方で、SNSを利用する、インターネットで情報を集めるなどと答えた人では、3割を超えていました(出典:同上)。

趣味の仲間とLINEで写真を送り合うだけでも、会えない日のつながりが続きます。

地域の集まりの探し方

人とつながれる趣味の場は、次のようなところで探せます。

趣味の場を探せるところ
  • 市区町村の広報誌:公民館の講座やサークルの募集が載っている
  • 公民館・生涯学習センターの掲示板:会員を募集しているサークルの案内が貼られている
  • 地域の図書館:読書会や講演会が開かれていることがある
  • 友人・知人からの誘い:すでに通っている人に一度だけ連れて行ってもらう

最初は見学だけで帰ってもかまいません。

何度か顔を出して「この人たちとなら続けられそう」と思えた場所に、少しずつ通う回数を増やしていけば大丈夫です。

新しい仲間の作り方は、大人の友達の作り方をまとめた記事で詳しく紹介しています。↓

老後の趣味を50代のうちに見つける探し方

老後の趣味は、次の4つの手順で探すと、定年までに「続く1つ」が見つかりやすくなります。

STEP
好きだったことを書き出す

子どものころ・若いころに夢中になったこと、いつかやりたいと思っていたことを、紙に10個書き出します。

STEP
3つの軸でしぼる

書き出した中から、お金・場所(家か外か)・人とのつながりの3つを見て、続けられそうなものを3つ選びます。

STEP
1か月ずつ試す

道具をそろえる前に、体験教室や手持ちの物で1か月だけ試してみます。

STEP
続いたものを1つ残す

1か月たって「またやりたい」と思えたものを、老後の趣味の候補として残します。

定年までのスケジュールの例

時期やること
50代前半好きだったことを書き出し、気になる趣味を3つ試す
50代後半続いた趣味の教室やサークルに、月に1回でも顔を出す
定年の1〜2年前定年後の1週間の予定に、趣味の時間を書き込んでみる
定年後趣味の仲間との予定を軸に、新しい1日のリズムを作る
老後の趣味を見つけるスケジュールの例(うさみほが整理・2026年9月24日時点)

男性・女性で選び方は変わる?

男性か女性かで、老後の趣味の正解が決まるわけではありません。

ただ、会社中心の生活が長かった人は、定年後に人とのつながりが減りやすいので、人と会える趣味を1つ入れておくと安心です。

家族や友人と過ごす時間が多い人は、ひとりで没頭できる趣味を1つ持っておくと、自分だけの時間を楽しめます。

今日からできる3つのこと

若いころに好きだったことを10個書き出す

住んでいる市区町村の講座やサークルの情報を1つ調べる

スマホで新しいアプリを1つ試してみる

老後の趣味についてよくある質問

老後の趣味について、よく聞かれる質問に答えます。

老後の趣味は、いつから探し始めればいいですか?

50代のうちに探し始めるのがおすすめです。

年齢が上がるほど趣味を楽しむ人の割合は下がるので、体力や気力があるうちに候補を試しておくと、定年後も続けやすくなります。

老後の楽しみで人気がある趣味は何ですか?

総務省統計局の令和3年社会生活基本調査(10歳以上の全年齢)では、音楽鑑賞・映画鑑賞・ゲーム・マンガ・読書が上位でした。

園芸や写真、料理も上位に入っていて、家の近くで楽しめるものが多くなっています。

お金をかけずにできる老後の趣味はありますか?

散歩・読書(図書館)・ベランダの園芸・スマホでの写真・俳句や日記などは、ほとんどお金をかけずに始められます。

市区町村の公民館の講座も、無料か材料費程度のものがあります。

老後の趣味が見つからないときはどうすればいいですか?

若いころに好きだったことを10個書き出し、その中から3つを1か月ずつ試してみてください。

道具をそろえる前に試すと、合わなかったときの損が小さく済みます。

ひとりでも楽しめる老後の趣味はありますか?

読書・音楽鑑賞・園芸・写真・手芸・AIを使った創作などは、ひとりでも楽しめます。

人とつながれる趣味と組み合わせて持っておくと、老後の暮らしにメリハリが生まれます。

老後の趣味にAIを取り入れたい人におすすめのAI講座

老後の趣味の1つとしてAIを学んでみたい人へ、筆者が受講しているAI講座を紹介します。

無料の動画で独学する方法もありますが、同世代の仲間と一緒に学べる場があると、途中で止まりにくくなります。

スタートAI

スタートAIは、株式会社スケールエーアイ(東京都新宿区)が運営するAIの教室で、利用者の約9割が50代以上です(出典:産経新聞(2026年9月4日))。

動画講座とオンラインセミナーのほか、月に1、2回は東京都内などで対面の講習会があります(出典:産経新聞(2026年9月4日))。

同じ記事では、52歳の会社員が趣味で小説を書き始めたことや、75歳の女性が講習会で同世代の仲間とLINEグループを作ったことが紹介されていました(出典:産経新聞(2026年9月4日))。

AIは、それ自体が新しい趣味になるだけでなく、作曲・写真・文章など、ほかの趣味の幅を広げる道具にもなります。

受講料は198,000円(税込)です(出典:スタートAI公式 特定商取引法に基づく表記)。

料金の詳しい中身は、スタートAIの料金を調べた記事にまとめています。↓

申し込む前に確かめたいこと

入会の前に、2時間半の無料ウェブセミナーで講座の中身を確かめられます(出典:スタートAI 無料ウェブセミナーの公式ページ)。

セミナーはZoomのライブ形式のみで、参加しても入会の強制はないと申込ページのよくある質問にあります(出典:スタートAI 無料ウェブセミナーの公式ページ)。

無料ウェブセミナーを受けられるのは1人1回までなので、パソコンかタブレットを用意して、メモを取れる日に申し込んでください。

当日の流れは、スタートAIの無料セミナーに参加した記事で紹介しています。↓

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まとめ|老後の趣味は定年前の「お試し」で決まる

老後の趣味で後悔しないためのポイントをまとめます。

この記事のまとめ
  • 趣味を楽しむ人の割合は年齢が上がるほど下がるので、50代のうちに試しておく
  • 老後の楽しみの上位は音楽・映画・読書・園芸・写真など、家の近くでできるもの
  • お金をかけない趣味と家でできる趣味を1つずつ持つと安心
  • 人とつながれる趣味は、老後の生きがいにつながる
  • 探し方は書き出す→3つ試す→1つ残す

「定年してから考えよう」ではなく、50代の今、気になる趣味を1つだけ試してみることが、老後の後悔をいちばん小さくします。

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※統計は、2026年9月24日時点の総務省統計局・内閣府の公式ページの内容です。

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